スプーンは知っている (わくわくライブラリー)

  • 講談社 (2015年10月16日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (114ページ) / ISBN・EAN: 9784061957640

作品紹介・あらすじ

あらすじ:
秘密のレシピノートを見つけて、美味しいスイーツを作る、かなめちゃん。スプーンの妖精タマムさんの歌で美味しい魔法がかかります!

小学3年生の女の子、かなめちゃんには
大好きな豆吉おじいちゃんがいます。

豆吉おじいちゃんは、美味しい珈琲店のマスターをやっているんだけど、おばあちゃんを亡くしてから落ち込んでいて、ご近所友達もお客さんも心配しています。

おじいちゃんを元気づけようと、かなめちゃんは、おばあちゃんの秘密のレシピノートを開けて、美味しいチョコレートサラミ作りに挑戦をします。

かなめちゃんには、力強い助っ人、
スプーンの妖精、タマムさんがいます。
このタマムさん、本当に困っている人のところにあらわれて、美味しいお菓子作りを教えてくれるのです。

簡単そうに見えたけれど、意外と手強いお菓子作り。
はやく作っておじいちゃんを喜ばせたい気持ちが先走ってしまうかなめちゃん。
失敗してもあきらめない!
手作りすることで、誰かに喜んでもらえる楽しさが伝わる物語です。

特製レシピ付き。

みんなの感想まとめ

心温まる物語が展開されるこの作品では、小学3年生のかなめちゃんが、亡きおばあちゃんの秘密のレシピを使って、おじいちゃんを元気づけるためにスイーツ作りに挑戦します。スプーンの妖精タマムさんが登場し、彼女...

感想・レビュー・書評

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  •  平澤朋子さんの(=が、絵を担当されている)本だ!、という理由で手にとった。もっちりと(?)丁寧だがどこかゆるさもある感じが好きなのである。作者の進藤悦子さんのことは存じ上げなかったが、調べてみるとこれに先行する前作があるらしい。それを知らずに読んでも全く問題なく楽しめた。
     まず、タマムさんという名前の、中東風の民族衣装を着て木のスプーンにまたがって空を飛ぶかっこうの人形が、しゃべります。タマムさんは、豆吉さんの営む喫茶店「ビーンズ」にいて、「ビーンズ」は「手作り小路」という名前の通りにあるお店で、タマムさんの声を聞くことができるのは、「手作り小路」にあるカード屋さん「ペーパームーン」の娘さんである、小学三年生のかなめちゃんだけ。
     そしてタマムさんいわく、スプーンは、おいしいもののことならなんでも知っている。でもスプーンは人形ほどおしゃべりではない。だからスプーンの知っていることを教えてもらうには、歌を歌ってごきげんをとらなければならない。タマムさんにはこれができるのである。
     ということでこのお話は、あるきっかけで失われてしまった豆吉さんの笑顔を取り戻すため、かなめちゃんが、豆吉さんの孫の豆太郎(通称豆にい)や、両親を含む「手作り小路」の仲間たちの力を借りて奮闘するというものなのだが、「タマムさん経由でもたらされるスプーン発信の情報」という魔法の力も借りる点が、ファンタジックでワクワクする要素になっている。
     タマムさんについて機能面から説明すると上記の通りだが、彼女の本当の魅力はむしろその「いいから、いいから、だいじょうぶ」という口ぐせに象徴されるおおらかでちょっとお調子者なキャラクターにある。これも、タマムさん本来の性格と思われるところもあるし、豆吉さんのところにいたからそうなったと思われるところもあり、人形という立場だからこそ果たせる役割なのかもしれないとも感じられた。
     つい長々書いてしまったが、お店や登場人物たちの醸し出す、この街の、やさしくゆったりしてどこかとぼけたような雰囲気にひたって楽しく読める、素敵な物語だった。「ちょびグラタン」と「チョコレート・サラミ」のレシピ、さらにタマムさんの歌の楽譜まで付いているところが嬉しい!

  • 主人公のかなめちゃんが花豆ばあば(奥さん)を亡くして元気のないまめ吉じいさんの笑顔を取り戻すために異国の人形のタマムさんとタマムさんがまたがっているなんでも知ってるスプーンや周りの人に助けてもらいながら花豆ばあば特製だったチョコレートサラミ作りに挑戦する物語。
    文章もストーリーも難しくないし、ファンタジー感が楽しくてあっという間に読み終わった。本のおわりに、物語で出てきたメニューのレシピも載っており作ってみたくなる本だった。

  • 『手作り小路のなかまたち』の続編。前作で少し出てきた、人形のタマムさんが活躍するお話です。前作を読んでいなくても楽しめます。
    前作同様にレシピが載っているので、作ってみたくなっちゃうなぁ。一つ残念なのは、前作とイラストレーターの方が違うこと。主人公のかなめちゃんもタマムさんも、皆イメージが違うので戸惑いました…。

  • なにもう美味しそう。

  •  カフェ[ビーンズ]、天井から吊るされているスプーンにまたがった人形・タマムさん。かなめちゃんは、タマムさんと話ができる。豆吉じいじに笑顔になってほしいというかなめちゃんの話を聞いて、タマムさんは「スプーンにきいてみましょうか?」と歌を歌いだす。そして、かなめちゃんは花豆ばあばのレシピで、チョコレート・サラミ作りに挑戦するのだけれど・・・。

  • かなめちゃんは毎日学校から帰ると、カフェ「ビーンズ」に立ち寄ります。
    オーナーの豆吉さんの孫の豆太郎が作ってくれるおやつをいただくのです。

    豆吉さんの奥さんの花豆さんが亡くなってから、豆吉さんは元気がありません。
    かなめちゃんは、豆吉さんに笑顔になってもらおうと、花豆さんが得意だったお菓子を作ろうと思いました。

  • めんどうくさい、と思わずに。

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著者プロフィール

新藤悦子 1961年愛知県豊橋市生まれ。津田塾大学国際関係学科卒業。トルコなど中近東に関する著作に、『羊飼いの口笛が聴こえる』(朝日新聞社)『チャドルの下から見たホメイニの国』(新潮社)『トルコ風の旅』(東京書籍)などがある。児童書作家としても活躍、『いのちの木のあるところ』『さばくのジン』(「こどものとも」2017年3月号/以上福音館書店)『青いチューリップ』(日本児童文学者協会新人賞受賞/講談社)『アリババの猫がきいている』(ポプラ社)など多数。「たくさんのふしぎ」ではほかに、『ギョレメ村でじゅうたんを織る』(1993年9月号)がある。

「2023年 『トルコのゼーラおばあさん、メッカへ行く』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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