錨のない船〈上〉 (講談社文芸文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (429ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061960015

作品紹介・あらすじ

太平洋戦争前夜、日米開戦回避の特命を帯びて来栖三郎はワシントンに飛んだ。だが、ルーズヴエルト大統領、ハル国務長官を相手に交渉は難航、だましうちのように、真珠湾奇襲攻撃が敢行される。三郎の努力と願いもむなしく、若者たちが殺し合わねばならない戦争へと時代は突入していく。ドキュメンタリー・タッチで描く現代史の悲劇、全3巻。

感想・レビュー・書評

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  • 戦争を回避するために力を尽くした外交官来栖三郎とその家族の肖像をえがいた歴史小説です。

    三郎は、妻であるアリスの故国のアメリカへ大使として赴き、ルーズヴェルト大統領、ハル国務長官との交渉に臨みます。しかし本国政府は三郎に伝えることなく真珠湾攻撃を断行し、三郎は偽装外交の張本人と目されることになります。

    英語の教科書にも収録されたことのある外交官・寺崎英成、グウェン、マリ子の境遇と重なります。戦争の暗雲が立ち込める時代にあって、開かれた精神によってつながる家族の形が印象的です。

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著者プロフィール

加賀 乙彦(かが おとひこ)
1929年、東京都生まれ。東京大学医学部卒業後、精神科医として勤務のかたわら、小説の執筆を始める。『フランドルの冬』で芸術選奨文部大臣新人賞、『帰らざる夏』で谷崎潤一郎賞、『宣告』で日本文学大賞、『湿原』で大佛次郎賞、自伝的小説『永遠の都』で芸術選奨文部大臣賞、自伝的大河小説『雲の都』で毎日出版文化賞特別賞を受賞している。その他の著書に、『錨のない船』『不幸な国の幸福論』など多数ある。
近年は、殉教者を描く歴史小説『ザビエルとその弟子』、ペトロ岐部の生涯を描いた『殉教者』などを発表。

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