熊野集 (講談社文芸文庫 なA 1)

著者 :
  • 講談社
3.75
  • (9)
  • (15)
  • (20)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 191
感想 : 14
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (380ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061960114

作品紹介・あらすじ

『枯木灘』『鳳仙花』等の力強い文学的達成のあと、更に新たな表現の地平を拓こうとする果敢にしてエネルギーに溢れた"挑戦する志"。現代の文学を全身で担おうとする中上健次の奔騰凝集しつづける表現の"渦"。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 創作の『不死』や『鬼の話』などは冴え渡ってるが、作者自身の生まれの話は、他作を読破してきた自分には少し食傷気味に感じ読み進めずらかった。

  • 「勝浦」は、中上の物語の最高到達点だと思う。切なさが迸っている。読んでいる自分が、溶けてしまいそうになる。




  • 講談社文芸文庫
    中上健次 「 熊野集 」

    熊野を舞台とした私小説的な短編集。あまり面白くはないが、各短編から感じる印象は下記の通り

    *陰鬱として光がない日常
    *熊野でアウトローな環境で生まれ育った 著者の差異性や劣等意識
    *生きる事も死ぬ事もできず、善にも悪にもなれない人間像
    *ただ歩くだけを本然として、同じところをぐるぐる廻る人生



  • [ 内容 ]
    『枯木灘』『鳳仙花』等の力強い文学的達成のあと、更に新たな表現の地平を拓こうとする果敢にしてエネルギーに溢れた“挑戦する志”。
    現代の文学を全身で担おうとする中上健次の奔騰凝集しつづける表現の“渦”。

    [ 目次 ]


    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • 中世の説話集から採ったような、放浪坊主や盗賊などはみ出し者たちの物語と、「私」=作者に思われる私小説が混在する短編集。作者の抱えるものがとても彼を混乱させ苦しめているのだ、ということがぎりぎりと伝わってくる本だった。ただし読み物として面白いかというとそうでもない。基本は標準を外れた者のダラダラとしたセックスアンドバイオレンスなので、正直に言って飽きる。どこにもたどり着かない。中上さん本人もさぞうんざりしているんでしょうね、と思った。

    最後の三編は、こちら側がようやく見立てられるようになったこともあり結構よかった。「葺き籠り」の集落の蟻地獄な感じは気持ち悪く甘美であり、ダメ人間願望がある人にはなかなか美味しいのではないか。

  • 熊野を舞台にした短編集。フィクションとノンフィクションが入り混じってます。好きなのはやっぱりフィクションのほうで、泉鏡花の高野聖を思わせる「不死」や、同じ男が主人公の「月と不死」、小栗判官の彷徨を思わせる「勝浦」、タイトルずばりの「鬼の話」なんかは民俗学的な怪談ぽくて、とても面白かったです。

    ※収録
    不死/桜川/蝶鳥/花郎/海神/石橋/妖霊星/勝浦/鬼の話/月と不死/偸盗の桜/葺き籠り/熊の背中に乗って/鴉

  • 暗く、なんとなく救いようがなくて、でもそもそも救いなど求めていないような感覚を起こさせる。
    路地に生きるということの意味を探るというのは、どういうことなのか。
    2011.4

  • 鬼の話が入っていたように思う。
    熊野を訪れるとき『紀州』でなくこっちを持って行ったのは
    やはり”小説”が好きだからなのだろうか。

    大学時代の友人がこの作品を凄く気に入って、初めて熊野を訪れた時、その友人もこれを読んでいた。
    彼女は元気だろうか。

    2002年7月3日読了

  • 中上健次と熊野、が原題

  • 中上健次の文は体力のある若い頃にもっと読んどくべきでした。
    一文が長すぎて息継ぎに一苦労。下半身を鷲掴みにされるような泥臭いエネルギーに圧迫感を感じます

全14件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

(なかがみ・けんじ)1946~1992年。小説家。『岬』で芥川賞。『枯木灘』(毎日出版文化賞)、『鳳仙花』、『千年の愉楽』、『地の果て 至上の時』、『日輪の翼』、『奇蹟』、『讃歌』、『異族』など。全集十五巻、発言集成六巻、全発言二巻、エッセイ撰集二巻がある。

「2022年 『現代小説の方法 増補改訂版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

中上健次の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×