中原中也 (講談社文芸文庫)

著者 : 大岡昇平
制作 : 粟津 則雄 
  • 講談社 (1989年2月6日発売)
3.61
  • (7)
  • (7)
  • (18)
  • (1)
  • (0)
  • 本棚登録 :92
  • レビュー :3
  • Amazon.co.jp ・本 (366ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061960374

作品紹介

中原の不幸は果して人間という存在の根本的条件に根拠を持っているか。…人間は誰でも中原のように不幸にならなければならないものであるか。…深い友情から発した鋭い洞察力と徹底した実証的探究で、中原中也とは何か、文学とは何かに迫る第一級の評伝。野間文芸賞受賞の『中原中也』から、「中原中也伝-揺藍」「朝の歌」「在りし日の歌」を収録。

中原中也 (講談社文芸文庫)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 中原中也と交流のあった著者による評伝。中也という人間の「弱さ」から目を背けることなく、むしろ中也がそれらの欠点をどのようにして超えようとしたのかというところに、中也という人物の魅力を見ようとしている。

    また、中也を詩に開眼させた富永太郎との交流や、小林秀雄との間に起こった長谷川泰子をめぐる確執などについても、彼らの身近にいた者の強みを生かして、その心理的な屈折に迫っている。

  • 作品やルックスからは繊細で寡黙なイメージを抱くが、
    中原中也はなかなかめんどくさくて複雑な人間だ。

    文学上の友として喧嘩したり嫉妬しあったりと、
    中原と筆者の関係は常に友好的であったわけではないようだが、
    冷静な分析は非常に説得力がある。
    その一方で、長い年月を経たからこそ感じる、若くして亡くなった友への
    感傷がにじみ出ており、筆者の中原への尊敬の気持ちも感じられる。

  • 中原中也考察本。二十数年の間に中也について書いたものをまとめたものなのだそうなので文量は多い。「詩人」の項が特に血の通った感じがして好きだ。「しかし中原が今生きていて、僕がこの頃書いてるものを読んで、何て言うだろうかと思うと、やはりゾッとする。」

全3件中 1 - 3件を表示

中原中也 (講談社文芸文庫)のその他の作品

大岡昇平の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

中原中也 (講談社文芸文庫)はこんな本です

ツイートする