桜の森の満開の下 (講談社文芸文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 1599
レビュー : 208
  • Amazon.co.jp ・本 (454ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061960428

感想・レビュー・書評

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  • 安吾にとって、「美」は「聖」であり「妖」であり、「畏怖」なのだと思う。また、「醜」を「俗」で「地」と捉えているらしいから、土に根を張り確かに存在していながらも美しい桜に歪さを感じるのね。

    思ったより歴史物が多かった。
    「堕落論」の題名の印象が強すぎて、太宰みたいな退廃的でひねくれまくった人なのかと思ってたけど、実際読んだら思ったより普通の作家だった。

  • 表題作を読みたいが為に手に取ったのだが…いやはや何とも(苦笑)桜の魅惑。女の魅惑。幻影。全ては狂気の中に。

  • ちょっと怖くて、美しくて悲しい。

  • この人の小説は言葉選びが綺麗です。

  • 桜、狂い咲き。

  • やっと読み終わりました…。

    寓話や歴史を物語として描いた短編集、だと思います。

    どう解釈していいか、どう感想を述べればいいのか、とても迷わされました。

    確かに、綺麗なものと残酷なものは紙一重かもしれないけれども、
    夜に満開の桜をひとりで見たら、ぞっとするだろうと思うけれども、
    美しいものに狂えるほど酔えないというかなんというか。

    だから、「桜の森の満開の下」や「夜長姫と耳男」はどうにも噛み砕き難かったです。

    ちなみに「小さな部屋」も、自分には難解でした…。

    ただ、「閑山」「紫大納言」「花咲ける石」のような、昔話らしき物語は単純に、

    「二流の人」「家康」「道鏡」「梟雄」といった、歴史上の人物を扱った物語は視点が新鮮で、

    面白く読めました。

    個人的には、会話文のない書き方のおかげで、歴史上の人物たちに対して変に期待も失望もせずに済んで良かったです。

    しかし、この、残酷さというかエグさを全面に押し出す独特な世界観には、最初から最後までどうにも嵌れなかった。


    自分の健全さと、文学的センスの無さにがっかりです。

  • 最後があまりにも秀逸。日本的な、怖くないのにゾワッと背筋にくる終わり方。
    春に桜を見るといつもこの本を思い出します。
    何より、「桜の木の下には死体が云々」という有名な台詞の本家本元。

  • 耽美なタイトルに騙されました!
    凄い内容...線画で絵にしたい!!

  • 「夜長姫と耳男」は今もかなりの人気を誇っているのではないかと思う。個人的には「梟雄」もかなり好き。
    非定住民たちの在り方に対する坂口氏の共鳴は、「安吾新日本地図」や「安吾新日本風土記」などを読んでも明らかだし、今更述べる事はないけれど、巷の人々が好きな私にとって居心地のよいほんであり何度も読み返す本でもある。

  • 昭和の時代に活躍した無頼派の作家で、ジャンルは多岐に渡る。
    ということですが、「桜の森の満開の下」の中にも歴史、寓話など13短編が収められています。

    もちろん、桜の森の満開の下も素晴らしかったですが、私は「夜長姫と耳男」が一番好きでした。

    姫の寒気がする程の美しさに惹かれます。
    その美しさは心が洗われるような、幸福感に満ち溢れたようなモノでは全くありません。
    純粋な狂気を孕んだ、雪女のようなものを連想させるものでした。
    読後の絶対的な喪失感はタマリマセン、、

    名作!読むべし!

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著者プロフィール

1906年、新潟生まれ。評論家、小説家。おもな著作に『風博士』『堕落論』『白痴』など。1955年没。

「2019年 『復員殺人事件』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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