ガラスの靴・悪い仲間 (講談社文芸文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061960534

感想・レビュー・書評

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  • 村上春樹さん推薦だから

  • うらやましい

  • 2013/01/31 【作家の安岡章太郎さんが死去】
    小説「海辺の光景」や「悪い仲間」で、戦後の文壇に新風を吹き込んだ作家の安岡章太郎さんが、今月26日、老衰のため、東京都内の自宅で亡くなりました。92歳でした。

    これまで読んだことがなかったので、読んでみよう!

  • 表題の「ガラスの靴」は著者が若返ったと評される作品だそうです。
    文体は軽妙なのですが、ところどころの話は重い小説集です。
    詳しくは http://d.hatena.ne.jp/ha3kaijohon/20120530/1338344481

  • よくまとまっているし、アメリカやセクシャルなものについての比喩や表現が巧いと思った。

    しかし、そこどまり、というか、それ以上なにか衝撃を受けるようなことはなかった。

    今回、処女作の「ガラスの靴」をはじめ、芥川賞受賞作の「悪い仲間」や「陰気な愉しみ」(このへんのタイトルのセンスはさすが!)を読んだので、次は代表作『海辺の光景』へ。

    ちなみに、村上春樹が『若い読者のための短編小説案内』というものを書いていて、そこで安岡の「ガラスの靴」を中心に取り上げている部分がある。
    ここで村上春樹が指摘している、安岡の比喩についての部分は興味深く、独特な比喩を用いる春樹ならではの感覚も見受けられる。
    また、内部と外部の関係や、中心を避ける書き方についての指摘は、確かに安岡に当てはまるが、と同時に、村上春樹自身にもかなりあてはまる。

    安岡の作品を読んだ後に、上記の春樹の一冊も見ると、より面白いかと。もちろん、ハルキストにも、そうでない人にとっても。

  • 個人個人の、意地・悩みをかいている本。本人は、どうしようもないくらい大きな問題として考えているけど、他人からは(読者の僕)ぜーんぜん、どうでもいい意地・悩みを抱えている。
    けど、これこそ、僕自分自身のテカセ足枷になっている、根本のもののようなきがして、気付きがありました。

  • 表題作をはじめ、どの作品も個性的ですが、やたらとカタカナ表記を多用するのが個人的には若干鼻につく…。外来語ならまだしも「オドシ文句」とか「サッパリ」とか「タワイなかった」とか「ウナずき」とか書かれると苛々します。何か意図があってそのように書いていたのでしょうが、今読むと単に古臭い印象を与えるだけのような気がしませんか?話自体は好きなのですが。

  • 非常に完成度が高い短編。
    ひたすら胡桃を割るだけの描写がなぜかエロティック。

  • 探してたシリーズではなかった・・

  • 芥川賞受賞作「悪い仲間」「陰気な愉しみ」などがおさめられた短編集。暗くどんよりとした空気を感じるのだけど、主人公自身の心の中の迷いからきているものなんだろうと思う。
    理由はうまく言えないけど、好きな作品。

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著者プロフィール

安岡章太郎

一九二〇(大正九)年、高知市生まれ。慶應義塾大学在学中に入営、結核を患う。五三年「陰気な愉しみ」「悪い仲間」で芥川賞受賞。吉行淳之介、遠藤周作らとともに「第三の新人」と目された。六〇年『海辺の光景』で芸術選奨文部大臣賞・野間文芸賞、八二年『流離譚』で日本文学大賞、九一年「伯父の墓地」で川端康成文学賞を受賞。二〇一三(平成二十五)年没。

「2020年 『利根川・隅田川』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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