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- Amazon.co.jp ・本 (306ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061960893
作品紹介・あらすじ
敗戦直前、旧ソ満国境の平原にとり残された監視哨で望遠鏡を覗く一日本軍監視浜の孤独。突然の銃声と、死。虚空に飛び立つ一羽の鶴の形象の鮮かさ-。苛酷な戦場の生と死を静謐な抒情の高みに昇華させ衝撃的感銘を与えた名作「鶴」「張徳義」「脱走兵」、「ガラ・ブルセンツォワ」他二篇に「赤い岩」収録の全集版編成。現代戦争文学の古典的名著『鶴』。
感想・レビュー・書評
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なんでもなさそうな筆致であるが
その実、形象と時間とをとても巧みにコントロールし、
小説でしかありえないような形で戦争を切り取った。
私に訪れるもの与えられたもの、恐れと喜びと。
何を選んでも変わらないかもしれないが、
しかし確かに何かを選んだという感触。
ドラマチックさには欠けるが
それだけに非常な繊細さで戦争を取り出して見せた作品だ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
見える景色が広大
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