中原中也全訳詩集 (講談社文芸文庫)

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  • 講談社
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (390ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061960978

作品紹介・あらすじ

早熟な詩才・中原中也が、死の直前に刊行した『ランボオ詩集』。唯一の全訳詩集として流布し、同時代を激しく揺るがせた。生前の3冊の訳詩集に未定稿を加え、全翻訳詩を収録。

感想・レビュー・書評

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  • 幸福
    の訳が好き。

  • 中也の後記より
    「私は随分と苦心はしたつもりだ。
    世の多くの訳詩にして、正確には訳されているが分かりにくいという場合が少なくないのは、
    語勢というものに無頓着過ぎるからだと私は思う。
    私はだからその点でも出来るだけ注意した。
    出来る限り逐字訳をしながら、その逐字訳が日本語となっているように気を付けた。
    語呂ということも大いに尊重したが、語呂のために語義を無視するようなことはしなかった。」

    ランボーの詩集は新潮から出ていた古いものを所有しています。
    間違いなくそちらの方がスタンダードなのですけれど、
    過去に何度もそちらで挫折を繰り返してしまった私には、
    断然こちらの中也訳の方が分かりやすく、身近に感じ、
    驚くほどするすると言葉が入ってきたのでした。
    情緒、リズム、言葉の流れ、そして日本語の美しさ。
    どれを取っても申し分ありません。
    遅ればせながらランボーの良さに気付く事ができて良かった。
    中也さんに感謝。

  • 詩ですね。いい!って言える感性を持った人間になりたい。まだ私にはわからなかった…

  • 中原中也さんはなんだかすきです。
    朗読しましょう。

  • ランボーの「永遠」はいろいろな人によって訳されているが、中原中也ヴァージョンが一番好き。

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著者プロフィール

山口県生まれ。東京外語専修科修了。若くして詩才を顕わし、15歳で友人との共同歌集『末黒野』を出す。1925(大正14)年上京、小林秀雄、永井龍男、河上徹太郎、大岡昇平らと交遊し、1934(昭和9)年に第一詩集『山羊の歌』を自費出版する。1933年の結婚後、長男文也を2歳で失ってから心身が衰弱し、1937年、鎌倉で急逝。小林秀雄に託されていた詩稿が、翌年に『在りし日の歌』として出版された。

「2024年 『女声合唱とピアノのための 盲目の秋』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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