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- Amazon.co.jp ・本 (302ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061961029
作品紹介・あらすじ
「私」と友人毛利との前に登場した医学生・木乃伊之吉。互いの嫉妬の競い合いから、存在感をいや増すこの男。彼の妹だという宝塚のスターをからませ、まき込み、メフィストフェレスのように「私」たちを撹乱する。非現実的でありながら現実的、この贋学生とはなにか。島尾敏雄を語るに欠かせぬ、島尾初期長篇。
感想・レビュー・書評
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謎の贋学生が謎のまま描かれるとてもおもしろい小説。
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ある日突然現れた「僕」の友人。卑屈な態度で「僕」の自尊心をくすぐっては、「僕」の生活をかき乱し、嵐のように去っていく。その友人の言葉、言動すべてが嘘だったとしたら?――ありえない!と思いつつ、めちゃめちゃリアルとも思う。決定的に「何を考えてるのかわからない」他人がいる怖い事実が浮き彫りに。
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