はまべのうた・ロング・ロング・アゴウ (講談社文芸文庫)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (326ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061961593

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  • 島尾敏雄の初期作品集。
    特攻による死が疑いを容れずに約束された世界で、島の女性教師との間に育まれる夢幻のような逢瀬を綴る作品群。あるいは復員後、索漠とした心象風景と日常世界が浸食しあう世界で、とある不安の棘が崩落の前触れを予感させる作品群。
    鉛のように確固たる死と、すべてが夢ではないかと思わせる手ごたえのなさが混ぜこぜとなり、瞬間ごとに入れ替わる。島尾文学に特徴的な世界が、初期作品でもまざまざと発露している。
    唯一はっきりと核心として不動であった死さえもが、島尾の場合、終戦により取り上げられてしまう。島尾敏雄の作品は、単に戦記ものと片付けられない。戦争の記録という範疇に収まりきらない。

  • 配架場所 : 文庫
    請求記号 : BUN@913@S109@1
    Book ID : 80600048861

    http://keio-opac.lib.keio.ac.jp/F/?func=item-global&doc_library=KEI01&doc_number=002404079&CON_LNG=JPN&

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著者プロフィール

1917-1986。作家。長篇『死の棘』で読売文学賞、日本文学大賞、『日の移ろい』で谷崎潤一郎賞、『魚雷艇学生』で野間文芸賞、他に日本芸術院賞などを受賞。

「2017年 『死の棘 短篇連作集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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