明恵上人 (講談社文芸文庫―現代日本のエッセイ)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 128
レビュー : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (218ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061961661

作品紹介・あらすじ

山中に一人修行することを望んだ高山寺開祖・高僧明恵。能・書画に造詣深い著者が、「明恵上人樹上座禅像」に出逢い、自然の中に没入しきって気魄に満ちた、強靭な人間の美しい姿に魅せられ、その生きざまを追究。平明静謐な文章で、見事に綴る紀行エッセイ。

感想・レビュー・書評

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  • 先日高山寺を訪ねた。
    冒頭は河合隼雄先生の「明恵-夢を生きる」と同じような点に着目し、感じ方、捉え方もほぼ同じで確認作業的に読み進めたけれど、明恵の一生に迫る内容となっていた。
    この本のおかげで他の宗派や高僧との関係の理解も深まりました。特に建仁寺は栄西/臨済宗のお寺で栄西は時の人的な僧侶だったこともわかり、訪れた後であっても「なるほどーあの辺を明恵は徒歩で栄西はお駕籠で・・」と実感できた。

    隠れキリシタンの殉教を読んだとき、天国がまっていると信じこんで死んでいくのは何かチガウと思っていたけれど「我は後世たすからんと云う者にあらず。ただ現世に先づあるべきやうにあらんと云ふ者なり」という河合先生の著書でも言及されていた明恵の言葉がとても腑に落ちる。

    自身の霊性をどんどん高めたとき、市井の人の中に入って行った明恵の姿に感動する。
    厳しい修行、健康な精神あってこそだなと思いつつ、孤高の人だけど、人との交流もちゃんとあってなるほどなー。白州さんの文体がとてもお上品。

  • 19/02/25。

  • フナラシで購入。たぶん、再読。初読の際はさほど感銘を受けなかった記憶が。
    明恵上人の世界にあらためて触れる。行ったことがない京都・高山寺を訪ねてみたくなった。
    白州正子の文章って、こんなに平明だったかな?もっと鋭い切っ先があったように思っていたのだが…(あくまで文体。内容は鋭い)。イメージだけで鋭く感じていたのか、俺。

  • 明恵上人の姿を描く紀行エッセイ。北条泰時との和歌のやり取りが秀逸。
    開祖でもなく遊行した訳でもなく、華厳の道を歩んだ高僧の姿に打たれるばかり。

  • 10月に京都の高雄に行った後、気になって探した本。行く前によんでいたら良かった。
    白州正子の上人の理解が素晴らしいなあと思った。
    禅宗のお坊さんでこのような人がいたというのは面白い。夢の話も面白く、ユング心理学を思い出した。
    河合先生の本も読みたい。

  • 今、世田谷美術館で白洲正子展やってます。

    明恵上人の信仰者としては、是非行かないといけません。
    だって、樹上座禅図と木彫りの犬を同時に見られるって
    京都国立博物館でもなかなかないっすよ。

    自転車かって、ゆるゆるいってきまーす。

    この本は、河合先生の「明恵 夢に生きる」と一緒に読みました。
    ここから2つの本を併読するって楽しみを覚えたところです。

  • (2007年購入)

  • 私が読んだのは1974年新潮選書版

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著者プロフィール

1910(明治43)年、東京生れ。実家は薩摩出身の樺山伯爵家。学習院女子部初等科卒業後、渡米。ハートリッジ・スクールを卒業して帰国。翌1929年、白洲次郎と結婚。1964年『能面』で、1972年『かくれ里』で、読売文学賞を受賞。他に『お能の見方』『明恵上人』『近江山河抄』『十一面観音巡礼』『西行』『いまなぜ青山二郎なのか』『白洲正子自伝』など多数の著作がある。

「2018年 『たしなみについて』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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