巴里祭,河明り (講談社文芸文庫 おF 1)

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  • 講談社
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (218ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061961982

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  • [ 内容 ]
    日本に妻を置いたまま巴里に在住する主人公の“幻の女”をめぐって繰りひろげられる女たちの華麗な手練手管の世界「巴里祭」。
    幼なくして許婚者同士となった男女が、その因縁のしがらみを果敢にといて行く“河”をめぐる美事な“物語”世界「河明り」。
    芥川龍之介の晩年を描き、出世作となった「鶴は病みき」の3篇を収録。

    [ 目次 ]


    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • 図書館で、ふと借りた本。

    パリに暮らす男が、忘れえぬ女を
    追い求める…「巴里祭」

    川沿いに借りた部屋
    家主の娘が許婚者となぜか結ばれぬ因縁に
    巻き込まれ…「河明り」

    芥川龍之介の晩年の交流を描いた
    「鶴は病みき」

    の三作品収録。

    ごてごてとして、過剰な自意識を感じさせる文体、

    これが美麗で天真爛漫、ユーモア的であれば
    森茉莉さん系となり私の好みなのだが、
    どうも無骨だ。

    「巴里祭」で、お隣のマダムの着飾った姿、
    お祭りの様子、
    バッと目の前に現れる描写力は見事。

    「鶴は病みき」にいたっては
    私もその鎌倉雪の下ホテルH屋に滞在、
    暑い夏の日、庭をうろうろ、
    部屋の中まで入って座っているような臨場感。

    それでもやっぱり、どうしても誰にも
    感情移入できず、お気に入りの登場人物も現れず…。

    あんまり仲良くなく、
    これからも仲良くなれないであろう人の話を
    ずっと黙って聞いている感じがあった。

    本編より、解説と作家案内の方を
    興味深く拝読。

  • 2009/12/10購入
    2009/12/24購入

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著者プロフィール

おかもと・かのこ
1889年に生まれ、
1953年に没した、日本の小説家。
代表作に
『母子叙情』
『老妓抄』
『生々流転』など多数。



「2019年 『美少年 岡本かの子 アムール幻想傑作集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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