千年・あの夏 (講談社文芸文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (329ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061962231

作品紹介・あらすじ

鋭く周密な観察で幼年期を綴る「千年」、漠然として白く燃え上り落着の悪い記憶の断片に纏る不安、恐怖・なつかしさを語る「桃」。心弱い父が美しく描かれ父と子の屈折した心情溢れる「父と子の夜」など、仄暗く深い記憶の彼方の幼年時代を、瑞々しく精緻に描出する阿部昭の秀作群。毎日出版文化賞受賞短篇集『千年』に「あの夏」「贈り物」を併録。

感想・レビュー・書評

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  • 小説っていうのか、エッセイというのか。
    そういう分け方をそもそもしない方がいい気がしている、読書においては。

    あの夏をうろうろとしている私には、ここに出てくる父にどうしても肩入れしてしまう。
    この本では、父と言えば、阿部昭の父と阿部昭当人が出てくるので、前者はちらほらなのだけど。

    どうして作者は、こういう風に父と、父の世界を見る事が出来たのだろう。
    とても客観的、冷静で第三者の視点。正しい正しくないなどなくて、それが余計に、ウロウロしている私の足を掴んでくるんだけども。

    何かで、大江健三郎がダメな人は阿部昭を好むと見かけて、私は大江健三郎は読んだことがないし、難しいと聞いていて手に取ろうと思っていない。たぶんそれに「反対」な気がして。

  • むかーし読んだ、福武の「18の短編」とは
    えらい印象が違ってびっくり。
    思い込みって怖いですね・・・

    きっと他にもこういう作家はいそうです。
    人様の感想を読ませていただいての気づきは
    貴重なんですなー

  • 「桃」の何だか分からないけどどこか立ち入ってはいけない、という大人世界への子供の勘と居心地の悪さ……するどいです。

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