番茶菓子 (講談社文芸文庫―現代日本のエッセイ)

著者 :
制作 : 勝又 浩 
  • 講談社
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本棚登録 : 126
レビュー : 15
  • Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061962477

感想・レビュー・書評

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  • 清少納言は、学生時代に古文で習った程度なのだけれど。
    読みながら、この人は、現代の清少納言みたいだな、と感じてしまった。
    凛としていて、才気あふれていて、孤高で、皮肉もビシバシ口にする、強気な人。
    日常のことを書いているのだけれど、どこかはっとさせられる。
    同じ時代に生まれていたら、気が合ったんじゃないか、と思うと、しんと面白い。
    できることなら、この人が生きている時に、読んでみたかった。

  • 15/10/24、神保町・愛書館 中川書房で購入(古書)。

  • 印象に残ったのは、料理で大事なことは、正しい味を知ること、腐ったものの味が分かること、ということ。最近はインターネットですぐにレシピが調べられるけど、野菜やお肉はものによって味や固さが違うのは当たり前。その食材に合わせた作り方ができるようになりたい。あと、賞味期限だけで判断するのではなく、自分で食べられるものと食べられないものを分かるようにならなくては。自分の五感で生活できるようになろう。

  • 明治37年(1904)生まれの著者が、昭和24年から33年(1949~1958)に書いたエッセイです。

    この本に収められているエッセイが書かれた昭和20年代といえば、第2次大戦後で日本が大きく変わった時代。
    古いものを懐かしむわけではなく、かといって、新しいものに無条件で飛びつくわけでもなく、たんなる頑固でもなく、著者が暮らしで大切にしている思いが綴られています。

    日々の暮らしの積み重ねから長い時をかけて形づくられてきた価値感は恰好いいです。

  • 戦前、戦後あたりの日常のエッセイ。
    上品で綺麗な日本語。
    きものについてが特に良い。
    ただの衣服を越えたもの。

    おしゃれの考察は深い。
    ただ小奇麗にセンス良く装うだけでない。
    その人に似合わしい装い方、振る舞い、気遣いすべてが
    合わさって印象に残る「おしゃれな人」と呼ばれる。
    現在、文さんのいうようなおしゃれな人は皆無でしょう。
    父である露伴の云うおしゃれや機転にも唸らされる。

    今の住まいにきものはそぐわないけど、
    きものを着なくなってから、日本女性の立ち居振る舞いの
    美しさ、心遣いは確実に無くなったと思う。

  • 2013/1/28購入

  • 短編エッセイ集
    ひとつひとつの情景があざやかで目に残る。重めの本を読んでいるときの息抜きに良いかも。
    ふとした時にある一瞬がよみがえりそうで、いつまでもささやかに記憶に残りそう。あとがきを読んで長編を読んでみたくなった。

  • 「番茶菓子」は、○○の小品という章立てに分かれて、短いエッセイがつまっています。花、夏、きもの、・・・など。
    この中で、強烈に記憶に残ったのが梅のエッセイ。
    その決め台詞は、「奥さん。どこへ逃げたって、あなたのからだからは梅の花の匂いがするんですよ」ちょっとどきっとしますね。

  • 知的で質素に丁寧に暮らしているかのような錯覚に陥った。

  • ▼POPを書くために読み返している本第一弾。▼やっぱり幸田文のエッセイが好き! 心に秋風、と勝手に呼んでるんだけど、軽くて着心地がいいんです。▼更に、この最中みたいな表紙もかわいくて好き。書棚に入れておきたい一冊。(10/2/10 読了)

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プロフィール

幸田 文(1904・9・1~1990・10・31) 小説家・随筆家。東京向島生まれ。文豪幸田露伴の次女。女子学院卒。1928年結婚。10年間の結婚生活の後、娘玉を連れて離婚。幸田家に戻り、父の傍らにあって家を守り、父の最期を看取る。47年父との思い出の記「雑記」「終焉」「葬送の記」を執筆。その清新な文体が好評を博し、随筆家として出発。56年『黒い裾』で読売文学賞、57年『流れる』で芸術院賞等を受賞し、小説家としても文壇的地位を得た。70年頃から、奈良法輪寺三重塔の再建のために奔走した。著書は他に『おとうと』『闘』『崩れ』『木』『台所のおと』『きもの』等多数。『幸田文全集 全23巻別巻1』(岩波書店刊)がある。

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