氏神さま・春雨・耳学問 (講談社文芸文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 35
レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (346ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061962767

作品紹介・あらすじ

井伏鱒二の色紙にある“捷平はげん人(げんじん)なり”のように、つつしみ深く、含羞のある、飄々たるユーモアに遊ぶ精神。掘り返された土に陽があたる田園や、父母や妻子の風景を、いわば“魂の故郷”を、都市の文明に決して汚されぬ眼で、こよなく暖かく描き続けた、作家・木山捷平の自由なる詩心。正に“人生を短篇で読む”絶好の初・中期珠玉の飄々短篇集。

感想・レビュー・書評

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  • 井伏鱒二の知己、木山捷平。未読でしたので、作風に通う所があるかしら、と期待しつつ初期短編集と謳うこの文庫を手始めに。
    井伏鱒二と比べると、空気感と云うか、世界観?が狭いような気がしますが、それ以上に深く沁みわたる粒揃いの短編ばかりでした。『初恋』の瑞々しさもそのオチも良かったですし、『出石城崎』も初恋を彷彿させるこそばゆいドキドキ感にページをどんどん捲ってしまう(ああ勿体無い)『竹の花筒』『修身の時間』共にクスリとさせるオチがたまらなく好き。『氏神さま』『山ぐみ』登場する子どもの可愛い事!
    いずれも自身の記憶や、息子さんの小さかった頃の目線で見た物を描いたものか、どれもこれも、懐かしく微笑ましく、心に染み入ります。
    何よりも『子におくる手紙』は必読。子のある親も、親元を離れて暮らしている人も是非。親孝行したくなります。

  • [ 内容 ]
    井伏鱒二の色紙にある“捷平は愿人(げんじん)なり”のように、つつしみ深く、含羞のある、飄々たるユーモアに遊ぶ精神。
    掘り返された土に陽があたる田園や、父母や妻子の風景を、いわば“魂の故郷”を、都市の文明に決して汚されぬ眼で、こよなく暖かく描き続けた、作家・木山捷平の自由なる詩心。
    正に“人生を短篇で読む”絶好の初・中期珠玉の飄々短篇集。

    [ 目次 ]


    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • 「子におくる手紙」は必読

  • 会社の行き帰りに読むのにとてもよい。すっと入ってきてしみじみできる。

    登場してくる子供がいちいちかわいい。

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著者プロフィール

木山捷平(1904.3.26~1968.8.23) 小説家。岡山県生まれ。1929年、詩集『野』を自費出版。33年、太宰治等と「海豹」創刊。34年、「青い花」同人。39年、最初の作品集『抑制の日』を刊行。44年、満州国農地開発公社嘱託として長春に赴き、45年8月、現地で応召。敗戦後長春で難民となる。この間の経緯は『耳学問』『大陸の細道』(芸術選奨)『長春五馬路』等に書かれる。96年、木山捷平文学賞創設。著書は他に『苦いお茶』『茶の木』『去年今年』『木山捷平全集』全8巻(講談社)など。

「2016年 『酔いざめ日記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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