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Amazon.co.jp ・本 (282ページ) / ISBN・EAN: 9784061962828
みんなの感想まとめ
二度の結婚や老境の小説家を描いた短編集は、著者の文学的なテーマである「死、幻視、輪廻」や「女性の秘密」を巧みに盛り込んでいます。物語はどれもスッキリしない結論を持ちながらも、タブーな人間心理を深く掘り...
感想・レビュー・書評
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川端康成 短編集 「再婚者 弓浦市」
二度の結婚や老境の小説家 を題材とした短編集。
結論はどれもスッキリしないが、著者の文学的主題である「死、幻視、輪廻」「女性の秘密」は 随所に盛り込まれ、タブーな人間心理を描いている印象を受ける。
小説家が主人公の短編が多いが、著者の本心や経験則として読むと とても面白い。設定も面白く、どの物語も 登場人物に2対1の三角関係が成り立っている。
一人称で読みやすい短編が多いなか、「竹の声桃の花」は 何度読んでも わからなかったので
*竹の声や桃の花=輪廻した自分
*松=老境にある現在の自分
*鷹=輪廻が起こる吉兆 として読んだ。解説本があったら 正解を知りたい
「夢がつくった小説」は著者の作家としての苦しみや本心を垣間見える〜「頭がすっかりぼけてしまった時に夢がつくる小説は、書く苦しみもないし、人に読まれる憂えもない。その時こそ真の作者の境にはいるかもしれない」
「再婚者」の名言
子供達と私達とは、一つの時の河を流れながら、入りまざって流れを濁したり波を立てたりすることなく、子供達と私達との流れが同じ速さでないのを追いも追われもしなかった
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短編のひとつひとつの場面がふっと浮かぶ。
あまり川端康成はそれほど沢山は読んでいないけれど、その小説の中の時代より文体は新しく、また古めいた美しさがある。
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