古典の細道 現代日本のエッセイ (講談社文芸文庫)

  • 講談社 (1994年11月2日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (248ページ) / ISBN・EAN: 9784061962972

作品紹介・あらすじ

記紀の記述の相違から倭建命に深くかかわる精神、能「大原御幸」の演者の一瞬の間に隠れた真実を感得する魂。芸術・文学に造詣深い著者が、誘われるごとく、業平、小町、世阿弥、蝉丸、継体天皇、惟喬親王等、12人の縁りの地を訪ね歩き、正史に載らぬもう一つの姿を鮮やかに描き出す。伝承・伝説を語り継いだ名もない人々“語り部”、その心に、共鳴し、慈しむ、白洲正子の独創的古典へのエッセイ。

みんなの感想まとめ

歴史的な人物たちの知られざる側面を掘り下げ、彼らが生きた地を訪れる旅を通じて新たな視点を提供する作品です。著者は、倭建命や在原業平、小野小町など12人を取り上げ、彼らの伝説や伝承に触れながら、文学や芸...

感想・レビュー・書評

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  •  本書で取り上げられている人物は、倭建命、在原業平、小野小町、建礼門院、平維盛、花山院、世阿弥、蝉丸、継体天皇、磐之媛皇后、惟喬親王、東福門院、以上12人。

     記紀や大鏡、平家物語なども参照しているが、著者がこれらの人物の人となりを想像するのに拠っているのは、うた(和歌)や能、そして由縁があるとの言い伝えがある土地や場所が語りかけてくるものである。

     これらの人たちが旅に出かけ、あるいは棲家としたり隠棲した場所は、著者が訪れたときよりさらに変貌してしまっていて、何かを感じ取ることが出来るか分からないが、著者の筆に従って実際に訪れてみたくなった。

     本書の中では、必ずしも歴史の主役とは言えない、平維盛、藤原氏に騙されて出家し天皇位を退いてしまった花山院、木地師の伝承に出てくる惟喬親王、これらの章に特に興味を惹かれた。

  • 19/02/25。

  • 涼風に吹かれながらさらさら流れる清水で喉を潤すかのような感覚。
    白州正子が全国の史跡を旅しながらその土地縁の人物について書き綴ったエッセイ。
    伊勢物語、古今和歌集、平家物語などの古典も読んでみたくなる

  • 白洲正子は読みやすいよね。

  • この人の筆になると、記紀でしか知らなかったような人(もちろん名前しか知らなかったほどの)にもまた、血の通った、生まれて生きて恋をして死んでゆく「生身の人間」として親しくなれる。私は「蝉丸」が好きなので、特に蝉丸の章はじっくり読みました。「補陀落渡海(平維盛)」の章も忘れがたい。在原業平も小野小町も建礼門院も、誰もがすべて、白洲正子という女性を通して語られた、魅力に溢れた人々。

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著者プロフィール

1910(明治43)年、東京生れ。実家は薩摩出身の樺山伯爵家。学習院女子部初等科卒業後、渡米。ハートリッジ・スクールを卒業して帰国。翌1929年、白洲次郎と結婚。1964年『能面』で、1972年『かくれ里』で、読売文学賞を受賞。他に『お能の見方』『明恵上人』『近江山河抄』『十一面観音巡礼』『西行』『いまなぜ青山二郎なのか』『白洲正子自伝』など多数の著作がある。

「2018年 『たしなみについて』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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