- Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061963108
作品紹介・あらすじ
"あたかも衆俗の安易な理解を拒むかのように"、また、"佶屈を以つて武装し、晦渋を以て身を護る"と評された、自己の美学を貫ぬき通した詩人にして、碩学、秀抜な批評家・日夏耿之介のE・ポオの訳詩と、O・ワイルドの詩劇の名訳。前人未踏の独創的な視覚と聴覚の綜合美の世界。
感想・レビュー・書評
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2022/11/16
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日夏さんの著書は大好きなので、この本に出会えた時は
欣喜雀躍な想いでした。 -
サロメ読み比べのため再読。しかしやはりポオの「大鴉」がいいなあ。「nevermore」=「またとなけめ」確かに全体的に美文すぎて難解ではあるのだけれど、それを差し引いても日夏耿之介のブレない美意識の高さは唯一無二。
で、肝心のサロメのほうですが、上演に際する翻訳者からのアドバイスみたいなものも収録されていまして、その中のひとつとして「若いシリア人と侍童の関係はBLだと思うよ!(※現代語意訳)」と書いてあったので満足です(笑)あと「サロメ役はめっちゃ華奢な女優じゃないとダメだから。ぽっちゃり不可!(※現代語意訳)」って注文つけてあったのも地味にツボりました。 -
ポオ、日夏、サロメ‥‥、素晴らしい。けれど品切れで途方もない古書価が付いているのには納得できない! 講談社文芸文庫、なんとかしてください、断固再版すべし!!!
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名訳「大鴉」収録。