心に残る人々 (講談社文芸文庫―現代日本のエッセイ)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061963665

作品紹介・あらすじ

小説家から政治家まで各界著名人を訪ねて、「人生の達人たち」の生き方の真髄を伝える随想訪問記。小林秀雄、青山二郎、自分の祖父の明治の軍人樺山資紀ら、先達への深い敬愛の情、はじらい、時に俗的な一面への反発をも隠さず、それが著者自身の告白となり、さらには白洲正子の心の世界をなす。その他、梅原龍三郎、正宗白鳥、室生屑星、田村秋子、渋沢栄一、吉田茂等収載。

感想・レビュー・書評

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  • 白州雅子が特に印象深かった人との対話を綴ったもの。相手の方はいずれも当世一流の人物ばかりで、それを通り一遍の紹介はせず、彼女流の独特の捉え方で話のきっかけを作り、やりとりしていく様子が大変に面白い。解説でも書かれているがやはり能の出身からか舞台芸術の人への深い愛情と洞察はこの人でなければ持ち得ないのだな、と今回の本でも感じる。と言って皆手放しに褒めるのではなく、えらい気に入らなくてけちょんけちょんに攻撃する相手などもおり、気骨あるおばあちゃんも見られて楽しい。

  • 令和の時代にはいなさそうな階級の方々を、これまた令和の時代には存在し得ない方が語る本。細川護立氏の項が切れ味良かった。

  • 19/03/18。

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著者プロフィール

1910(明治43)年、東京生れ。実家は薩摩出身の樺山伯爵家。学習院女子部初等科卒業後、渡米。ハートリッジ・スクールを卒業して帰国。翌1929年、白洲次郎と結婚。1964年『能面』で、1972年『かくれ里』で、読売文学賞を受賞。他に『お能の見方』『明恵上人』『近江山河抄』『十一面観音巡礼』『西行』『いまなぜ青山二郎なのか』『白洲正子自伝』など多数の著作がある。

「2018年 『たしなみについて』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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