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- Amazon.co.jp ・本 (211ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061963788
作品紹介・あらすじ
萩原朔太郎の知遇を受けた詩人三好達治に幼い頃から慈しまれた著者が、詩人を懐かしみその人間像を鮮烈に描写。越前三国の愛と憎悪に荒ぶ詩人と著者の叔母との逃避行「慶子の手記」では三好の隠された三国時代を、鋭い観察力と強靱な感性で凄絶に描く。詩人の深奥の苦悩に激しく迫る傑作。田村俊子賞、新潮社文学賞受賞。
感想・レビュー・書評
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萩原朔太郎の娘・葉子が、父の親友であり、自身の恩人でもある三好達治について、彼の死後に書いた本。
父のような優しさと厳しさ、それとは別に叔母に見せた激しい愛情と暴力。2つの姿はなかなか重ならない。美しい思い出だけではなく、そういった面も隠さずに描かれていることに、三好さんはどう思ったのか、ついそんなことを考えてしまいます。
ですが、それでもお互いの親愛・信頼が伝わってきて、これはとても素敵な本でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
詩人という人々の、凄まじい人生のお話である。
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激しく悲惨に愛をぶつけあった二人が、唯一ほのぼのと描写されているところ。石畳の小径を、手に手を取って、わかえびすにお風呂をもらいにゆくところ。そこにだけは、あたたかい日だまりが小さく広がっているようで…
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