宮本武蔵(一) (吉川英治歴史時代文庫)

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  • 講談社
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レビュー : 104
  • Amazon.co.jp ・本 (409ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061965140

感想・レビュー・書評

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  • 面白い。バガボンドを先に読み、後からこの小説を読んでる。
    頭に漫画の絵が浮かび上がる

  • 私の中学生時分に宮本武蔵ブームがあって、マンガや大河ドラマなど、なんせ武蔵を目にすることが多かった。
    そのマンガ『バガボンド』の原作ということで手を出した。
    全8巻もある活字の本を読んだことのなかった自分にはちんぷんかんぷんであった。

    それから15年ほど過ぎて、現在、武蔵の生まれ故郷とされている作州に住んでいることから、改めて読み返すことにした。
    15年で多少は読解の力がついていたのであろう、驚くほどさらさら読める。

    今になって読んでみると、武蔵の覇道よりも、又八がどう生きていくのかの方に関心が向かっている。
    2巻以降もぼちぼち読んでいく。

  • 子難しくなくて解りやすいので、どんどん読めます。
    獣のような武蔵(たけぞう)から、三年後には宮本武蔵に改め、知性や礼儀を身につけた武蔵は結構色っぽくも映ります。
    現実には無い表現もすこーしあって、それが比喩であれど「燃える」武蔵を表現するにはぴったりだったりもします。
    とある漫画で宮本武蔵が気になったので、オトナ買いしましたが、手に取って良かったです。

  • 映画化・ドラマ化・舞台化・漫画化など、様々な形で紹介されることの多い人気歴史小説の第一巻。有名どころの決闘シーンはまだひとつも出ておらず、まだまだこれからという感じ。史実と違う描写はとても多いが、それを気にしなければ、初版から半世紀以上経った今でも冒険活劇として楽しく読めると思う。

  • 「『偉大な生命になりたい。』単純な野望が、武蔵の若い胸を膨らませた。『人間と生まれたからには・・・』」

    第1巻の武蔵の心情を表すもの。この後も武蔵の心情から成長を追っていきたい。

  • 吉川英治先生の作品はいくつか読んではいますが
    宮本武蔵は初めて読みます。ついつい機会を逸しており、
    井上雄彦先生のバガボンドを読み返している今
    読み比べてみるのも良いかと思いやっと手に取りました。

    バガボンドは、タイトル通り野生の流浪者のような武蔵が魅力的で、
    原作を大胆に改変したり肉付けしたりという井上先生の手腕が
    また見物でもあります。
    原作の趣旨を滅茶苦茶にするような改変は別として、
    別の人が別の視点で、しかも別のメディアで焼き直すからには
    やはり独創性があって欲しいと思うので、
    バガボンドは大変素晴らしい作品だと思っています。

    吉川版宮本武蔵は、姉がおり天涯孤独ではありません。
    木に吊るされる武蔵を不憫に思って助けるのはお通であり、
    お通はか弱く武蔵を怖がる可憐な女性ですが、
    決めたことは通そうとする強さも併せ持っています。

    お通はおばばの前ではっきり嫁入りの件を断れなかった上、
    武蔵を助けて一緒に逃げてしまった以上、
    二人を追おうとする理由はおばばにはあるので不憫です。

    城太郎は非常に好きなキャラクターで、
    天真爛漫でませているところがあるとは言え
    子供らしく無邪気なところもあり
    お通さんとは別の意味で物語に華を添える存在となっています。

    お通が庄田に言われて柳生へ向かうというのも自然な流れに思えます。
    誰を探しているのか、と城太郎に問われた時答えてさえいれば、
    とは思うのですが、そこは物語の面白い所でしょう。

    長編ではありますが、テンポもよく読みやすい物語です。

  • 吉川英治さんの著作を読むのは20数年ぶり。「剣豪」で有名な宮本武蔵がどのような一生を過ごしたのか興味を持ったのが選択理由。1巻目は世間知らずだった武蔵が関ヶ原の戦いを経て郷里に帰り、騒ぎを起こして沢庵和尚と知り合い、罰として3年間の幽閉を経て人間的に成長し、全国へ武者修行へ出る話の流れ。読み始めなので具体的な感想はない。ただ、3年間ひたすらあらゆる本を読んで人間的に成長するという点では「人間」武蔵の資質は良い物があったのだなと感嘆した。こうなると次の巻も読みたいが、本で読むか青空文庫で読むかは考え中。

  • 積ん読チャレンジ(〜'17/06/11) 12/56
    ’16/07/19 了


    書評の前に自分語りを書くのは本意では無いが、「宮本武蔵」という作品を語るには多分にそれを書く必要がある。

    僕の祖母は無類の宮本武蔵好き。
    2003年に大河ドラマで『武蔵“MUSASHI”』が放送されたのをきっかけに武蔵好きが再燃したらしく、この本もそれに合わせて購入した。

    件の大河ドラマには気に入らない点も多々あったようだが、このドラマを観て本書を元にした徳川無声氏によるNHKラジオ『宮本武蔵』を、図書館で借りてきて全巻録音し、今日に至るまで聴いている。

    購入したは良いものの「字が小さくて読めない」といって手をつけない祖母から小説全巻を譲り受けて十余年。

    何度も読もうと試みるも、途中までしか読み進めることが出来なかった小説『宮本武蔵』に、この度再度挑戦している(3〜4巻までは読んだ記憶があるので厳密に言えば積ん読には当たらないが……)

    何度か全巻読破を試みたので一巻を読むのは3度目か4度目。
    にも関わらず多くの内容を忘れていて若干の焦りを覚えた。

    又八にお杉婆に権叔父、お通さんに沢庵にお吟、青木丹左衛門、お甲に朱美、城太郎といった物語の骨格をなす面々が、この初期の段階からすでに登場しているのは面白い。

    これに佐々木小次郎、伊織、柳生石舟斎あたりが揃えば、宮本武蔵の物語を彩る登場人物は揃ったことになるのでは無いだろうか。

    宮本武蔵は天下無双の剣の使い手として知られている。
    しかし吉川英治先生の描く宮本武蔵像は内面的な弱さを内包し、負けてばかりの人物である。

    それは単に果たし合いに負けるというのでは無く、人間として負けているということである。

    物語の始まりの時点で、天下分け目の大戦といわれた関ヶ原の合戦で武蔵は敗軍の兵である。
    その後故郷宮本村では沢庵和尚に敗北を認め、巻の終わりでは老僧・日観に一個の人間として負ける。

    身を匿ってくれたお甲の家で青木丹左衛門の部下を屠り、宮本村では自分に差し向けられた追っ手を殺し、天下に聞こえた槍の宝蔵院での試合で阿巌を一撃の下に下しはしたものの、一巻終了時点で勝ったと言えるのはその程度。
    しかも宝蔵院での出来事は、その直後に日観に人間的敗北を喫していることから、武蔵にとっても読者にとっても勝利として殆ど記憶に残らない。

    『宮本武蔵』はこの様に敗北し、自信の矮小さを知ったことから始まる物語なのだ。

    何度も挫折してしまった『宮本武蔵』。
    今回は完全に読破したい。

  • ある全8巻

  • 思ったよりハラハラドキドキはしなかったけど、さらりと読めた。話し言葉が上品で素敵だと思った。
    この時代の他の小説も読みたくなった。
    2014/7/9

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プロフィール

1892年、神奈川県生まれ。1921年、東京毎夕新聞に入社。その後、関東大震災を機に本格的な作家活動に入る。1960年、文化勲章受章。62年、永逝。著書に『宮本武蔵』『新書太閤記』『三国志』など多数。

「2017年 『江戸城心中』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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