三国志(5)(吉川英治歴史時代文庫 37)

著者 :
  • 講談社
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レビュー : 69
  • Amazon.co.jp ・本 (492ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061965379

作品紹介・あらすじ

新野を捨てた玄徳は千里を敗走。曹操はなおも追撃の手をゆるめない。江夏にわずかに余喘を保つ玄徳軍に対し、潰滅の策をたてた。天下の大魚を共に釣ろう、との曹操の檄は呉に飛んだ。しかし、これは呉の降参を意味する。呉の逡巡を孔明が見逃すはずはない。一帆の風雲に乗じ、孔明は三寸不爛の舌をもって孫権を説き伏せる。かくて史上有名な会戦、赤壁の大捷に導き、曹操軍は敗走する。

感想・レビュー・書評

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  • ここでの主役は孔明に移り、孫権が、かの赤壁の戦いで曹操を破る。その後、劉備は劉備で、荊州を治める。
    相手の裏の裏をかく謀。孔明と周瑜を中心に、この中盤を彩っていく。

    • bmakiさん
      三国志、吉川先生のは三回~四回読みました。

      孔明が出て来てからの展開がもう本当に大好きです!
      三国志、吉川先生のは三回~四回読みました。

      孔明が出て来てからの展開がもう本当に大好きです!
      2018/01/22
  • 吉川三国志の第5巻。
    劉備軍の民衆を引き連れ魏軍から逃走するところから、周瑜の死のあたりまで。

    遂に三国志のターニングポイントともいうべき赤壁の戦いが描かれることになるが、ここのくだりはやっぱり面白い。
    ただ、漁夫の利を得る玄徳&孔明は結構感じが悪い。孔明にとって最大の見どころの一つだが、この巻での印象は「天下の大才にしてしたたかな国泥棒」。
    孔明の暗殺を度々計る周瑜を悪者と見る読者も多いと思うが、私は辛酸を舐め続ける彼の方に好感をもてた。

    また、狡猾な諸葛亮に対して呉の重臣魯粛の真っ直ぐないい人ぶりは凄まじい。いい人というか人がいい。三国志演義の「king of お人よし」だ。孫権と周瑜にお使い担当にされ、人の良さから玄徳と孔明に度々騙され続ける様はとても悲しい。
    頑張れ魯粛。負けるな魯粛。

  • 第五巻を読みながら、レッドクリフに描かれない場面がいくつもあることを思い出した。
    レッドクリフが、赤壁の戦いの全てとは思う無かれ。


    しかしながら、三国志上の一大決戦として語られるその戦いが、魏呉蜀の三国時代に向かう、大きなターニングポイントであったことは事実。
    その大計、天下三分の計は、諸葛孔明の掌の中にあるわけだが・・・。


    レッドクリフでは、孔明に扮する金城武は、草原の上で白羽扇を仰いだ、だけ!?。。。であったが、、、、泣

    -吉川三国志での天才軍師の活躍は、白羽扇を仰ぐこと限り無し。


    赤壁の戦いの醍醐味を知りたければ、第五巻を開け!

  • 赤壁の戦い

    関羽はなんで?

  • 曹操に追い立てられる劉備は、軍師・単福から諸葛孔明を紹介され、三顧の礼を持って彼を迎えます。
    漢詩の調も増え、いよいよ吉川三国志の本編に突入した思いで、後半に臨みます。

  • 三国志、好き

  • 物語最大の山場である、赤壁の戦いです。曹操の圧迫を受けた呉では、和睦か開戦か衆議が別れ紛糾します。そこへ、劉備のもとからやってきた孔明は孫権らを説き伏せ、呉を開戦へと導きます。逃げ延びた曹操の行く先々で劉備配下の軍が追い討ちをかけ、曹操の命も風前の灯となりますが、彼の恩顧を受けた関羽は、曹操を切るに忍びず、彼を逃がすことになります。

    その後、孔明の知略に恐れを抱く呉の周瑜は、しきりに孔明に勝負を挑みますが、ことごとく敗れて、ついに落命することとなります。

    赤壁の戦いでは、孔明らの謀略に焦点が当たっていて、戦いそのものの描写はかならずしも詳細でないのは、あまりにも一方的な戦いだからでしょうか。ひとまずのクライマックスを迎えた後は、あまり息切れせずに読めることを願っています。

  • 次第に物語りは三国へ集約されてくる。そして、登場人物では、策士が目立つようになり、血みどろの謀略戦を演じるのである。勇よりも知の勝る戦。さて、ここまでくると読むスペースが急激に上がる。既に三国志の世界にどっぷり嵌り、その世界を味わい、その世界に生き始めているのだ。世に、まだこのような楽しみが残されていた。そして、この世界観を一つの切り口に、また世を見る視点が増えた気がする。

  • 三国志のなかで、一番盛り上がってまいりました、なところなのかな?
    すべて孔明の手のひらのうちか!

    劉備も気づけば50歳。いい配下に恵まれてはいたけれど、一国の城主になるには・・・長い歳月。

  • 赤壁の戦い前なので映画「レッドクリフ」で観た有名シーンが続々登場。落ちぶれた(もう何度見たことか)劉備一行の起死回生は、いかに。それは、孔明によって孫権を巻き込んだ連合軍での反撃にあった。

    三国志の山場というべき名場面のオンパレード。
    世子を護った超雲の決死行。孔明と周瑜の静かな対決と、周瑜の死。敗走の曹操を見逃す関羽。玄徳の新妻・孫権の妹の女丈夫っぷり。

    劉備は五十にしてやっと一国の主になるが、いまだに情にもろい様子。孔明が叱咤激励しつつなんとか攻略できたが、まだまだ前途多難。

    にしても曹操軍は大企業病というべきか、各人が功を争い味方を疑い自滅に向かうが、悪運強くて曹操いまだに健在。

    伏龍と並ぶ鳳雛こと龐統とやらは誰に仕えるのだろう。

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プロフィール

1892年、神奈川県生まれ。1921年、東京毎夕新聞に入社。その後、関東大震災を機に本格的な作家活動に入る。1960年、文化勲章受章。62年、永逝。著書に『宮本武蔵』『新書太閤記』『三国志』など多数。

「2017年 『江戸城心中』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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