三国志(8)(吉川英治歴史時代文庫 40)

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  • 講談社
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レビュー : 78
  • Amazon.co.jp ・本 (426ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061965409

感想・レビュー・書評

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  • 昨年末から読み始めた吉川英治三国志ようやく読了。
    紆余曲折あるも、孔明の死を以て、ここに完結す。
    読み物としてだけでは無く、全巻通して、多くの示唆を含み、昨今の凡人の書いた自己啓発書、ビジネス書など読むに比しない価値がここあると感じられる。
    孔明曰く「口舌を以ていたずらに民をしかるな。むしろ良風を興して風に倣わせよ。風を興すもの師と吏にあり。吏と師にして善風を示さんか、克己の範を垂れその下に懶惰の民と悪風を見ることなけん」
    終始一貫して、決して相手に奢ることなく、自らをわきまえ、謙虚さを説く。
    現代にも変わらぬ理が随所に散りばめられており、もっと若い時分に読んでおくべきだった。

  • 英雄たちが次々に去り、孔明が先帝の遺志を継いで奮闘する。

  • 孔明が主役だったかー。

  • 吉川英治「三国志」再読、最終の8巻読了。孔明と司馬仲達の裏の裏を読み合う戦いは三国志一の面白さ。英雄達の物語が、皇帝の自滅とも言える理由で三国が滅び、晋が統一という物悲しい最後が、余計に人を惹きつけるのだろう。

  • 蜀をまとめた劉備と魏王として対峙する曹操が、漢中で激突し、関羽・黄忠らの奮戦もあり、この地を収めることに成功します。
    漢の故地である漢中を収めてもなお、なぜ劉備が天下を治められなかったのか、残り2巻をたどります。

  • 8巻と分量は多いが、非常に読みやすく、あっという間に読み終えることが出来た。

    以下、この本から示唆を受けたことを列記。

    ・信賞必罰は組織を強くするために必要。
    ・何か事を起こす時は、十分な下調べをして、必勝の態勢で臨むことが大切。
    ・敵を欺くのであれば、味方すら欺くことも大切(要は、大事は慎重に進める必要あり)。
    ・苦手なことは手を付けてはいけない。(劉備玄徳の最後は・・・)

  • 初めてこの作品を読んだのは、某無双ゲーム(灰色っぽいパッケージで、弩兵が最強なあれ)の影響で三国志に興味を持ったのがきっかけで、中学生の頃だった。
    その後しばらく三国志からは離れていたのだけれど、つい最近、手持ちの本を整理していたら、半ば黄ばんだこの文庫本が出てきた。
    懐かしいなぁ〜という思いから、第一巻の冒頭を眺め始めたが最後、半月くらいで全部読んでしまった。

    三国志を初めて通しで味わった時の印象は、中盤までが劇的で面白いということだった。
    貧しい劉備が決意とともに立って、呂布や董卓が討たれ、袁紹を平らげて着実に力をつけていった曹操が、孔明の登場によって赤壁で苦渋を舐め、孔明の意図通りに、天下が三分される。
    言ってしまえば、三国志は三国になるまでがピークで、そのあとはおまけみたいなもんだと。

    そんな僕が今回再読してみて思ったことは……
    蜀末期の悲壮感にこそ、この作品の魅力があった。
    読んで、想像して、思いを馳せて。
    孔明の劉備に対する想いとか、彼にのしかかる重圧とか、そこには華やかなものは微塵もない。
    けれど、派手な合戦や権謀術策よりも、「三国志」の「志」が一番染みてくるのはここだったということに、今更気づいたよ。

    でもやっぱり確かに、映画化して面白いのは間違いなく董卓とか赤壁、これは揺るぎないっすね。

  • 201612
    軍師孔明、周瑜
    趙雲子龍、劉備玄徳、関羽、張飛
    魏呉蜀天下三分の計
    三顧の礼
    泣いて馬謖を斬る
    死せる孔明、行ける仲達を走らす

  • ・昨年から読み続けていた三国志を漸く読み終えました。
    ・実際にところ、これまでの三国志についての僕の知識は、小学生時代に父親に買ってもらった小学生向けの超短縮版と、ゲーム「三国無双」くらいのものでしたが、最近漫画「キングダム」にハマっていることもあって、今回改めて読んでみたのでした。
    ・最終巻に作者自身が記した通り、物語の「華」は、やはり、曹操と、中期までの諸葛亮孔明の2人でしょう。晩年の孔明は、綺羅星の英雄たちが流星のごとく散っていったのち取り残され、彼に関する記述も勢いが失われたように思います。司馬懿仲達という好敵手が現れてなお、物語の奥底に漂う寂しさは拭いようもありませんでした。野心家で冷酷な面も大いにあるも人間的魅力に溢れた曹操と、知識と知性において他を寄せ付けず劉備への忠義に厚い孔明。この2人こそが物語の主役に思えました。
    ・そして、会話を短く繋げる歯切れの良さや、文語表現の多彩さに溢れた筆致がどんどんと物語にのめり込ませました。素晴らしかった。

  • H28.01.06 読了
     やっぱり趙雲がスキ♪
     孔明さんは有り得ないくらいものすごい天才に違いないですが、運のない人だったのですね。逆に劉備さんはあれだけの人材を集めてただの沓売りから皇帝にまで上り詰めたのだから、実際徳が有って非常な人たらしだったには違いないですが、ものすごく運も強かったんでしょうね。才能と運、難しいな。

    H28.01.01 初めての読書開始

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著者プロフィール

1892年、神奈川県生まれ。1921年、東京毎夕新聞に入社。その後、関東大震災を機に本格的な作家活動に入る。1960年、文化勲章受章。62年、永逝。著書に『宮本武蔵』『新書太閤記』『三国志』など多数。

「2017年 『江戸城心中』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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