- Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061975569
作品紹介・あらすじ
明の太祖朱元璋を継いだ太祖の嫡孫建文帝と、帝位を簒奪して三代皇帝となった建文帝の叔父永楽帝との覇権を巡る争い、敗れて僧となり雲南の地をさまよう建文帝の姿を、雄大な叙事詩調で描いた傑作「運命」、宋朝以降、元、明、清の時代の美しい詩詞をちりばめた歌物語風小品十三篇から成る「幽情記」を収録。
感想・レビュー・書評
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幸田露伴 「運命 幽情記」
覇権を争う建文帝と永楽帝、英雄の永楽帝、敗者の建文帝の運命はいかに!といった内容
漢文調は読みにくいが、簡単な文章はドラマチックな展開を感じさせる
注解や人物解説がないため、理解できない文章が多い。出版社は本を読ませる工夫をしてほしい。青空文庫と同じでは買う意味がない
ドラマチックな展開の漢文調
「数有るが如くにして〜数無きが如し」
「英雄 朱元璋も、命といひ、数といふものの前には〜一片の落葉秋風に舞うが如し」
「二者の間〜人相驚かんと欲し、剣光火影、世漸く将に乱れんとす」
運命については「努力論」の方が整理されていたと思う
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夏目先生とは違って簡単に敷居を跨がせてくれない露伴先生ですが、一旦許して頂くともう癖になります。何度も何度も読み返し、艶やかな世界に耽溺してしまいます。
『幽情記』の『師師』に描写される李師師の美しさは背が寒くなります。 -
「運命」ね、難しい漢字目白押しだがなぜか一気に読んでしまう、露伴あんた最高