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- Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061975910
感想・レビュー・書評
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定本 夜ふけと梅の花 (単行本)のほうを読みました。
表紙は井伏氏が描いた、地図。
どの話も最初から最後まで貫き通される主人公のだめだめさが、
なんだか気持ちいいというか、文体との不思議な調和があって、
「よし、この主人公を反面教師にして頑張ろう」なんて気には塵ほどもならない不思議な心地よさがありました。
「一匹の蜜蜂」で、
肥え太って働かなくなったぐうたら蜜蜂を見て自分に重ね、
蜜蜂と自分を重ねることを周りにちょっと怒られてる場面があって、
でも「山椒魚」しかり、暗喩するということにすごく敏感な人なんやなぁと。
あとがきを読むと、同じ話でも何度か書き直して少しずつ違うみたいなので、他のバージョンも読んでみたいな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ぱっとしない自分に鬱々としている若者の話がメインの短編集。若者の話だけれど友人関係は出てこない。朽助が素敵。
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比喩、暗喩、メタファー?やっぱりこんなんが好き。