儀式 (講談社文芸文庫)

  • 講談社 (1998年1月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (430ページ) / ISBN・EAN: 9784061976016

みんなの感想まとめ

征服者と被害者という単純な構図を覆す物語が展開され、ネイティヴ・アメリカンの文化と白人社会の狭間で苦しむ人々の姿が描かれています。主人公は、戦争や環境破壊といった西欧文化の負の側面に苦しみながらも、ネ...

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  • ラグーナ・プエブロ族のシルコウが、征服者と被害者という単純な構図をひっくりかえす。土地と結び付かない、欺瞞に満ちた生き方はいずれ自滅する。ごくわずかの人間しか、嘘がインディアンを破壊するよりずっと速く白人を破壊していることを知らない。

  • 何年か前に友人からおススメされたものの、ずっと積読リストに積まれていた一冊。ネイティヴ・アメリカン(文中では単にインディアンと呼ばれる)が、白人社会に組み込まれていく中で、欧化される人々、狭間で苦しむ人々、逆に西欧文化を飲み込もうとする人々らの姿を、一種呪術的とも言えるような雰囲気の中で描く。

    戦争や環境破壊など、西欧文化の負の側面を刻まれた主人公が、ネイティヴ・アメリカン式の『儀式』によって癒されていく、と書くととたんに陳腐だが、物語は重層的で、様々な苦悩や矛盾を抱え込みながら穏やかなラストへと突き進む。

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