木犀の日 (講談社文芸文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 176
感想 : 11
  • Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061976030

作品紹介・あらすじ

「都会とは恐ろしいところだ」。五年間地方で暮らし、都会に戻った私は毎朝のラッシュに呆然とする。奇妙に保たれた「秩序」、神秘を鎮めた「個と群れ」の対比、生の深層を描出する「先導獣の話」のほか、表題作「木犀の日」、「椋鳥」「陽気な夜まわり」「夜はいま」「眉雨」「秋の日」「風邪の日」「髭の子」「背中ばかりが暮れ残る」の十篇。内向の世代の旗頭・古井由吉の傑作自選短篇集。

感想・レビュー・書評

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  • 要再読。無意識、理不尽さ、発狂、正常と異常、日常と非日常などについて途中から意識しながら読みました。気を抜くと迷子になりそう。登場人物もこの社会の中で迷子になっているように思えました。難しかったけど中毒になる。

  • うーんとにかくこの文章のもの凄さ。恐ろしい。短篇集なのに、かなり時間がかかった。飛ばし読み不能。

  • 元の発表時期でいうと四半世紀にわたるスパンから自選した短編集。現と夢のあいだにあるようなタッチは一貫している。すごくちょっとした徴候を感じとって、そこから夢想がどんどん広がっていく。

    寝る前に読むとてきめんに眠たくなって、短編ひとつもなかなか読み通せなかった。

  • どこにでもあるようなありふれた日常生活も目を見開いて凝視し続けていくと見えてくるものがある。それは神経をジワジワと冒す狂気のようなもの。夢とよばれるものかもしれない。素潜りをするように日常の海の底へ向かって潜り、息継ぎのために浮上し、また潜っていく。何かが喉の奥で粘りつき、ひりつくような感覚を覚えながら。エッセイと小説の狭間を揺れつつ私小説風に集束していくようだ。年代順に並べられた十篇。「先導獣の話」「椋鳥」「陽気な夜まわり」「眉雨」「髭の子」がよかった。再読するとよさそうだと読みながら思った。

  • 4/22読了

  • 自分の感性では少し難しかったような気がした。
    社会の中での自分の対比というのは、それは物凄く辛いことで文学的命題ではあるのだけども、少し生活に密着しているような気がして、それを自選して編集した妙なバランスの悪さを感じた。
    多分社会経験が足らないせいもあるのだろうけど。
    ただ田舎から東京に戻ってラッシュに違和感を感じる、なんて全く面白いとも思わなかった。
    そんなの思い付いても誰も書かないだろうと。
    あと会社で意図的に発狂した話も。
    興味深く読めたのは『椋鳥』。
    まあ竿姉妹の話なのだけど、こういうドロッとした女の情念が好きだ(あまり関わりたくはないが)。
    きっと40代後半からこの短篇集は共感を持って読めると思う。
    その時になってまた開きたい。

  • <木犀の日-古井由吉>テニス後輩の一押し作品。日本現代文学界では特異な位置を占める作者らしい。同年代でこの本の良さを理解して言葉で説明できる人がいたら是非話を聞いてみたい…って程今の自分には良さが理解できなかった。散文にかけては相当の実力者だそうなので、長生きしていずれ理解したい

  • いいなぁ。

    でも、何回か読み返してしまう。

    ぼーっと読んでると付いてけません。

    この人の本に評価なんてして良いのでしょうか

  • あれれ、この人は一体何だろう。古井由吉の作品は、初めて読んだけれども、どうしてこんなに戸惑い惹きつけられるのかわからない。棒の先でつっつくようなことをしながら、しばし寝かせておきたい本。

  • 全てが見透かされてるというか・・・

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著者プロフィール

古井 由吉(ふるい・よしきち)
1937年東京生まれ。68年処女作「木曜日に」発表。71年「杳子」で芥川賞、80年『栖』で日本文学大賞、83年『槿』で谷崎潤一郎賞、87年「中山坂」で川端康成文学賞、90年『仮往生伝試文』で読売文学賞、97年『白髪の唄』で毎日芸術賞を受賞。2012年『古井由吉自撰作品』(全八巻)を刊行。ほかに『われもまた天に』『書く、読む、生きる』『こんな日もある 競馬徒然草』など著書多数。2020年2月死去。

「2022年 『連れ連れに文学を語る 古井由吉対談集成』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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