晩年の父犀星 (講談社文芸文庫)

著者 :
  • 講談社
4.00
  • (1)
  • (1)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 12
感想 : 1
  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061976085

作品紹介・あらすじ

昭和三十六年夏、軽井沢滞在中の犀星は、軽い胸痛を覚え帰京後入院。翌年春、詩「老いたるえびのうた」を遺して肺癌で逝去。本書は、病臥の父の姿を克明に綴り、最期まで作家の想いを共に生きた娘の鎮魂の書。犀星が晩年に身近に隠し置いた女性二人の存在を明かし、微妙に揺れる娘としての心情を書く「三人の女ひと」併録。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 父犀星を看取った長女朝子さんの手記。犀星の『杏っ子』を読んで、なんとも独特な父娘だなと思い手に取った。『杏っ子』は小説で本書は回想なのに、親子関係にほとんどズレがないのに驚く。それぞれが相手を1.5割増しに(自分を1.5割下げて?) 書いているのも、本当にお互い大好きだったんだなあと感心した。

    本書からは一時持ち直してからの犀星の勤勉さも伝わってくるのだけれど、こんなに具合が悪くなってからの『われはうたへどもやぶれかぶれ』執筆だったのかと思うと一層鬼気迫るものがある。読み返したくなった。

全1件中 1 - 1件を表示

室生朝子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×