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- Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061976252
作品紹介・あらすじ
本書は「鳳仙花」「乾いた河」などの代表作のほかに中山義秀との交友を描いた「忍び草」など七篇収録。
感想・レビュー・書評
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つげ義春の本に出てきた作家で、作品が気になって一冊買ったらはまった。
なんかもう、死んじゃうんじゃないか、どこかその辺の道で、倒れてそのまま息絶えるんじゃないかとはらはらしながら読む。私小説なので、山も谷もない。人生の、「どうにもうまくいかないけれど、流れてはいく」、そんな小説。
どこかいつも死が潜んでいて、何かうすら寒さを覚える。若い時に読んでも分からない、首を傾げてちょっとため息をつくような。「私」の不甲斐なさと、それでも何のかんのと歩いていく、その背中に、人が生きるということの輪郭が見えた気がした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2016/8/7購入
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もう一人の自分と我慢比べをしていて、永遠に勝ち負けの無い生き方をしているように感じました。
這いつくばりながら生きていると思いながら読みつ進むうちに、主人公の感覚は漂うような生き方をしているのかなと思え、当時の社会を主人公というフィルターを通して見せてもらえている感じがしました。
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著者プロフィール
川崎長太郎の作品






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