美しい墓地からの眺め (講談社文芸文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (294ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061976351

感想・レビュー・書評

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  • 美しいタイトルだと思います。地元新聞で、震災の墓参りにまつわるコラムに引用されていたのを読んでから、ずっと心に残っていました。

    エッセイとは少し違うしなんだろう?と思いながら読み終え、解説ではじめて心境小説というジャンルがあることを知りました。著者の人生が自然や生きものと共に描かれている短編集。
    表題作の「美しい墓場からの眺め」以外の作品も、読んでいて、景色が綺麗だなと思うものばかり。美しく、心に刺さる言葉がたくさんあり、写経のようにノートに写しました。よほど自分の琴線に触れるものだったようで、泣きながら写していました。

    ただ、時折ある虫にいたずら?をする描写だけは読むに耐えがたく、困りました。「こおろぎ」で、「私の仲間は、小さな弱い生きもの共だ」と言っていたにも関わらず、どうしてそういうことをするのだろう。そこにはどんな心境があるのか、美しい景色が見たくなったときに、もう一度読みたい一冊です。

  • 短編集。尾崎さんの一生が追えるような選択になっています。題名もいいんだな。

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著者プロフィール

尾崎一雄

一八九九(明治三十二)年、三重県に生まれ、小学生時代に神奈川県に移る。小説家。早稲田大学国文科卒業。在学中より志賀直哉に師事。プロレタリア文学の興隆に押されて行きづまり貧困と沈滞の時期を経て、結婚が再起の契機となり、一九三七(昭和十二)年ユーモア小説『暢気眼鏡』で芥川賞。戦争末期より大病を得、病中の死生観を吐露した『虫のいろいろ』を発表。『まぼろしの記』、自伝的回想『あの日この日』(ともに野間文芸賞)ほか著書多数。七八年文化勲章。八三年三月没。

「2022年 『新編 閑な老人』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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