欺かざるの記抄―佐々城信子との恋愛 (講談社文芸文庫)

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感想 : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (309ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061976900

作品紹介・あらすじ

人生の思索を記した独歩の日記『欺かざるの記』から、佐々城信子との恋愛、結婚、離婚を経て、二十六歳で処女作「源叔父」を完成する迄の、日記の後半を全文収録。愛する女性を得た無上の歓びと煩悶、妻の家出、別離へ至る浪漫的恋愛と、明治人の近代的自我の内面が刻明に綴られ、時代の制約の中を強く生きる女性の行動の軌跡が知られる。名作『武蔵野』を発表する以前の、若い日々の著者の精神史。

感想・レビュー・書評

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  • 面白かった。親友・田山花袋の『別るるまで』と『東京の三十年』を併読すると更に面白さが増す。 良くも悪くも激情家で針の振り切れる男・国木田独歩。後に生まれる名作の端々が覗き見え、これが後にあの『○○』になるんだ!と思う所が頻出する。 思索の端々もここが原点であろうと思われる所が多く、長編な為削られてしまった佐伯編もぜひ読んでみたいと思った。 独歩ファン必須だと思う1冊。

  • 「欺かざるの記」私小説と言ってもいいのだろう。明治29年2月、まだ伊豆に住んでいた頃から始まり、最後は富永とみへの求婚も失敗した明治30年(1897年)1月23日までの日記調。多くの人が本名で登場している。赤裸々過ぎて「いいの?!」と思ってしまう。

    文学全集で読んだので、文庫本だとどこに収録されているかわからないけど、似たようなテーマの作品の感想も一緒に。

    「鎌倉夫人」妻に捨てられた男が、元妻のその後の噂を聞き、仕返しを企む。できれば3人の男を手玉に取ったと言う「色女の手管」の方に焦点を絞って書いてほしかった・・・って出来ないよね、捨てられた男じゃ。

    「運命論者」知らずに異父妹と結婚してしまった男の話。お酒を飲むしかないっていうのが悲しいです。♪もう僕はどうしたらいいんでしょう?
    (2007.10.6)

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