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- Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061976986
感想・レビュー・書評
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想像妊娠の主題が生々しく、男性として興味深い。
主人公のプライドや自己中心性、他者との物差しなど、こういった女性の解像度が非常に高く、少し怖気が走る場面もあり。
ただこの描写に作者のパーツが幾つか投影されているのは間違いなく、愛着すら感じる。
表題の見事さ含め面白く読めた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
太宰の文才は太田治子ではなく津島佑子に継がれたのね、が第一印象。
高子の奔放で独立心の強い生き方は、津島佑子の父親の愛人達の姿ではないのか。それを描いた津島佑子の心境はどんなものだったのか、父が自殺した後のこの作者とその母の生き方はどんなものだったのかとても興味を覚える。