白鯨 モービィ・ディック 下 (講談社文芸文庫)

  • 講談社
3.96
  • (10)
  • (4)
  • (9)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 126
感想 : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (672ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061982178

作品紹介・あらすじ

燃え立つ太陽と薄明の月影、輝く天空と無限の深海の闇、苛酷な人間の運命を暗示するかのような大海原の真っ只中で起った捕鯨船ピークオッド号乗員らの惨劇。巨鯨モービィ・ディックに敗れゆく片脚の老船長エイハブ。禍々しくも、また神々しい巨大な一頭の白鯨をめぐって展開される雄大な海洋冒険小説の趣ある古典的名作を新たな読みやすい訳にしたオリジナル文庫。全二冊。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 前半はクラシックな別訳で読んでちんぷんかんぷんだったので、後半は評判の良い千石訳で。意味が分かるようになったらイシュメールやエイハブの異様さがはっきり伝わってきて、へんてこな小説だな!とあきれながら読んだ。

    ときおりはさまる意味深な文章のおかげで、海も船も鯨も何か別のことをさしていそうで無心に読めない。好みとしては読み終わった後ぼんやり何か頭に浮かぶくらいがいいのだけれど。それでも読み続けてしまったのは、だんだんエイハブが気の毒になってきて、見届けなくては!という気持ちになったから。彼は白鯨に否応もなく憑りつかれてしまったひとで、もう自分ではどうしようもなかったんだと思った。そしてエイハブのオブセッションに殉じた船員たち。あの絆の強さってなんなんだろう。最後、追跡の三章は別人が書いてるみたいに文章がタイトで面白かった。

    イシュメールの視点やフェデラー、ピップの存在など、どういう意味があるのか気になる箇所がいくつかある。この隙間の多さが本作を古典の名作にしているのだろう。長すぎて振り返れないのが残念。

  • 待ちに待った白鯨とのシーンは最後わずか100ページにも満たず。そして結末は、上巻の裏表紙に書いてやがるもんだから、ネタバレの中、読了。

  • じつに様々なことが書かれている。鯨に関する事と捕鯨に関する事。個々の事柄に向けられた強固な眼差しは、時に普遍性を帯びるとおもう。この本の中で描かれる膨大な細部と比喩に圧倒され、一見してとても大きなものに向き合ってる気にさせられるけど、例え話のようなものではなく読みたい。

  • 平戸などを舞台とした作品です。

  • わたしが読んだのは河出書房の全集シリーズだったのですが、この最新版の訳はなかなか評判がいいようなので、また読んでみたいです。(河出の訳は…)(…)

全8件中 1 - 8件を表示

著者プロフィール

(Herman Melville 1819–91)
ニューヨーク生まれのアメリカの小説家・詩人。1832年父の事業破綻に続く、父の狂乱死を経験。以降十分な教育を受けることなく、商船体験や捕鯨船体験、軍艦体験を経て、世界の状況を観察。1844年帰国。その体験中、捕鯨船脱走ののち食人種「タイピー族」と暮らした経験を、1846年に『タイピー』として作品化して評判となり、作家として自立した。代表作『白鯨』(1851)は出版時、評価としては不調であった。また本作『ピェール』(1852)は重要な作品ながら厳しい評価を受けた。ほかに優れた短編集『ピアザ物語』(1856)、生前最後の小説『詐欺師』(1857)、長詩『クラレル』(1876)、遺作として『ビリーバッド』(1924年出版)などがある。

「2022年 『ピェール 黙示録よりも深く』 で使われていた紹介文から引用しています。」

ハーマン・メルヴィルの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
フランツ・カフカ
ウラジーミル ナ...
ヴィクトール・E...
ヘミングウェイ
ウィリアム・ゴー...
ポール・オースタ...
村上 春樹
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×