ロード・ジム(上) (講談社文芸文庫)

  • 講談社
3.38
  • (0)
  • (4)
  • (3)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 56
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061982291

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ノの僕げ永沢に借りた本

  •  理想と現実のギャップに悩み、不名誉な過去を受け入れられずに破滅する若者の物語。名誉や廉恥心がなければ人はけだものだけれど、そのせいで生ずる苦しみを無視してもいいものか、というとても普遍的なテーマを掲げています。主人公のジムは高潔で有能な人物だけれど、関わる人を次々と不幸にする、一種の疫病神のようにも見える。結局のところ、ジムが正しかったのかどうか、はっきりしたことは何も言えない。そういう価値判断を無意味にする小説だったと思います。
     授業で発表するために読んだのだけれど、普通におもしろい。コンラッドはやっぱりうまいですね。

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

1857年ロシア領ポーランド生まれ。商船員として世界を航海したのち、1895年作家デビュー。99年『闇の奥』を発表。本書のほか、『密偵』『西欧人の眼に』など、現代にも通じる傑作を数多く遺した。

「2021年 『ロード・ジム』 で使われていた紹介文から引用しています。」

ジョゼフ・コンラッドの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×