桂 春団治 (講談社文芸文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 26
感想 : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061982444

作品紹介・あらすじ

独創的話術と奇行で知られ一世を風靡した奇才桂春団治。"微妙猥雑"な上方弁を駆使し落語界を席巻、上方落語の全盛期を築いた春団治の一代記を、出生から57歳の死まで、詳細綿密な調査と多彩な資料で裏付け書下ろした傑作評伝。「桂春団治年譜」「上方落語年表」などを付すほか「紅梅亭界隈」「東松トミの半生-桂春団治外伝の一つ」を併録。毎日出版文化賞受賞。

感想・レビュー・書評

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  • 上方落語のスターであった桂春団治の評伝です。

    本書に収められている「河出書房版あとがき」によると、講談社から刊行された「20世紀を動かした人々」というシリーズに桂春団治がとりあげられ、著者が執筆者にえらばれた経緯が語られています。それによると、編集委員である桑原武夫が春団治の芸の魅力をくり返し著者に語ってものの、そのつど酒に酔って著者はその話をおぼえておらず、著者自身が春団治の魅力にとりつかれたというわけではないようです。

    そのためもあってか、大衆芸能の分野において春団治がどのような役割を果たしたのかといったことは、あまり立ち入って語られておらず、もっぱらその私生活について調査することに本書の多くのページが費やされています。そのためもあってか、元の妻であった東松トミが、医療品問屋の未亡人であった岩井志うによって妻の座から追い落とされたものの、その後も春団治の生活の面倒をみていたエピソードなどばかりが印象にのこって、春団治がだれであるのか知らない読者には肩透かしの印象をいだかせるのではないかという気がしてしまいます。

    表題作のほか、「紅梅亭界隈」と「東松トミの半生」が収録されています。

  •  
    ── 富士 正晴《桂春団治 1967 20010110 講談社文芸文庫》
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4061982443
     
    ── 長谷川 幸延《桂春団治 200902‥ たちばな出版》
    195112‥ オール讀物 195204‥ 直木賞候補 1962‥‥ 角川書店
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/481332259X
     
    (20160114)
     

  • 桂春団治の詳細な評伝。

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著者プロフィール

1913-1987。小説家・詩人。毎日出版文化賞(第22回・昭和43年)、「桂春団治」(大阪芸術賞・昭和46年)。代表作に「贋・久坂葉子伝」「小詩集」「帝国軍隊における学習・序」「たんぽぽの歌」「大河内伝次郎」「富士正晴詩集1932~1978」などがある。水墨、彩画を趣味とする一方で、伊東静雄、竹内勝太郎、久坂葉子の研究をし、その紹介者としての功績もある。晩年は竹林に囲まれた自宅から殆ど外出せず、「竹林の仙人」と呼ばれた。

「2019年 『男色大鑑』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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