極楽・大祭・皇帝 笙野頼子初期作品集 (講談社文芸文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061982529

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  • 恐ろしく会話文が少ない。特に「極楽」。さまざまな登場人物を描くのではなく、主人公の内面の、特に心の闇の部分をこれでもかと執拗に描いてくる。ただやはり文章で絵を表現するのは難しく、結局描かれた地獄絵がどういったものなのかがイマイチ伝わり切らなかった。
    「皇帝」は今だったらニートの生活を描いているということになるのだろうけど、ミステリ的な要素はおいておいて、少し冗長かなあという感じがした。

  • こちらにパワーがあるときでないと読みきれない。
    やっぱり変な人で、どうやって生きているのか不思議だ。

  • 笙野頼子初期作品集。地獄絵を描くことに取り付かれた画家の妄執を執拗に描写した「極楽」、7才の少年が両親に殺意を抱く「大祭」、自らを皇帝と名乗り妄想の敵と戦いつづける引き蘢りの男の日常を延々と描き出す「皇帝」どれも他人ごとと思えない狂気があって、何かこういうものを内包しながら生きていかなくてはならない作家自身の「業」みたいなものを思わされてそら恐ろしくなります。

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著者プロフィール

笙野頼子(しょうの よりこ)
1956年三重県生まれ。立命館大学法学部卒業。
81年「極楽」で群像新人文学賞受賞。91年『なにもしてない』で野間文芸新人賞、94年『二百回忌』で三島由紀夫賞、同年「タイムスリップ・コンビナート」で芥川龍之介賞、2001年『幽界森娘異聞』で泉鏡花文学賞、04年『水晶内制度』でセンス・オブ・ジェンダー大賞、05年『金毘羅』で伊藤整文学賞、14年『未闘病記―膠原病、「混合性結合組織病」の』で野間文芸賞をそれぞれ受賞。
著書に『ひょうすべの国―植民人喰い条約』『さあ、文学で戦争を止めよう 猫キッチン荒神』『ウラミズモ奴隷選挙』『会いに行って 静流藤娘紀行』『猫沼』など多数。11年から16年まで立教大学大学院特任教授。

「2022年 『笙野頼子発禁小説集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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