戦後短篇小説再発見7 故郷と異郷の幻影 (講談社文芸文庫)

制作 : 講談社文芸文庫 
  • 講談社
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061982673

作品紹介・あらすじ

記憶の底から蘇る忘れがたい光景-故郷・異国での失意と希望の日々を、過ぎ去りゆく時の中に刻む十二篇。

感想・レビュー・書評

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  • 五木寛之「私刑の夏」

  • 幻影ってほど幻影でもないけど創作物だから幻影なのかな。どれも力のある作品で、個人的に面白いとか面白くないとか言うのを抜きにしていろんな作品あるなと思った。

  • 第7巻は『故郷と異郷の幻影』。
    収録作家は井伏鱒二、辻邦生、石牟礼道子、五木寛之、島田雅彦など。
    『故郷』よりも『異郷』を舞台にしたものが多かったような……。『幻影』というのは、今は無くなっているとか、帰りたくても帰れないものを表しているのだろうか。

  • 最後の短編は「故郷と異郷の幻影」にふさわしいものだったけど、他はちょっと違うような。もっと戦後の、地元と強制移住の思い出話が多い。
    題名の縛りを気にしなければ良い短編集だった。

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著者プロフィール

円地文子(1905.10.2~1986.11.14)小説家、劇作家。東京生まれ。国語学者の家に生まれ、幼時より古典に親しむ。「ひもじい月日」で女流文学者賞。著書に『妖』『女坂』(野間文芸賞)『なまみこ物語』(女流文学賞)『朱を奪う者』(谷崎潤一郎賞)『遊魂』(日本文学大賞)『円地文子訳 源氏物語』(全10巻)がある。
佐多稲子(1904.6.1~1998.10.12)小説家。長崎県生まれ。26年、同人誌「驢馬」の同人(中野重治、窪川鶴次郎、堀辰雄など)と出会う。28年、「キャラメル工場から」を発表。プロレタリア作家として出発する。著書に『くれなゐ』『女の宿』(女流文学賞)『樹影』(野間文芸賞)『時に佇つ』(川端康成文学賞)『夏の栞-中野重治をおくる-』(毎日芸術賞)など。
宇野千代(1897.11.28~1996.6.10) 小説家。1921年、『時事新報』の懸賞小説に「脂粉の顔」が当選。36年、ファッション雑誌「スタイル」創刊。着物デザイナーなど実業家としても活躍。著書に『おはん』、『色ざんげ』、『或る一人の女の話』、『幸福』(女流文学賞)、『雨の音』(菊池寛賞)など。

「2014年 『個人全集月報集 円地文子文庫・円地文子全集 佐多稲子全集 宇野千代全集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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