上海游記・江南游記 (講談社文芸文庫)

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感想 : 13
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061982802

作品紹介・あらすじ

大正十年三月下旬から七月上旬まで、およそ四ヵ月に亘り、上海・南京・九江・漢口・長沙・洛陽・大同・天津等を遍歴。中華民国十年目の中国をつぶさに見た芥川龍之介が、政治、文化、経済、風俗ほか、当時の中国の世相を鮮やかに描写。芥川独得の諧謔と諦観で綴った大正十年の中国印象記。表題作をはじめ「長江游記」「北京日記抄」及び、絵葉書に象徴的に記した各訪問地の感想「雑信一束」の五篇を収録。

感想・レビュー・書評

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  • 芥川龍之介が上海に旅行に来た時のエッセイ。
    ちょうど上海にいるので読んでみた。

    上海に到着する直前の船の上から始まり、
    来て早々に体調を崩し…
    その後はいろんな現地の観光や有名人を含む
    上海に住む人々と会っていく流れ。

    芥川龍之介のエッセイは初めて読むけど
    読んでいるだけで情景が目に浮かび
    その描写のうまさに改めて感銘を受ける。
    渡海は1921年という事だけど、
    その頃も、今も、中国人の気質や考え方、
    街の雑多な感じは全然変わっていないなぁと
    住んでいるからこその角度でも楽しむことができました^^

  • 船に酔って必死に楽しいことを考えようとする芥川、物売りに「不要(プヤオ)」をくらわせて得意げな芥川、美貌の中国人俳優が手鼻をかんだことにえらく失望する芥川…。文豪・芥川龍之介が身近に感じられる一冊。芥川好き女子にはマストでしょ。

  • 読書ノート12にメモ。床に散らばった薔薇。

  • 上海游記・江南游記
    (和書)2010年04月19日 20:12
    2001 講談社 芥川 龍之介


    谷崎潤一郎の本も面白かったけど、芥川龍之介もなかなか面白かった。

    兎に角、中国ものは興味深い。芥川の視線というのが特に際だっている訳ではないが新鮮で楽しめた。何十年も昔とは思えない、普遍的な視点がそこにあったのだろう。

  • 「上海游記・江南游記」芥川龍之介著、講談社文芸文庫、2001.10.10
    244p ¥987 C0195 (2020.01.21読了)(2018.08.27購入)

    【目次】
    上海游記
    江南游記
    長江游記
    北京日記抄
    雑信一束
    解説(芥川龍之介の紀行文)  伊藤桂一
    年譜―芥川龍之介  藤本寿彦
    著書目録―芥川龍之介  藤本寿彦

    ☆関連図書(既読)
    「羅生門・鼻・珠儒の言葉」芥川龍之介著、旺文社文庫、1965.12.10
    「河童・或る阿呆の一生」芥川龍之介著、旺文社文庫、1966.10.20
    「地獄変・戯作三昧」芥川龍之介著、旺文社文庫、1966.12.10
    「蜘蛛の糸・杜子春」芥川龍之介著、新潮文庫、1968.11.15
    「羅生門・鼻」芥川龍之介著、新潮文庫、1968.07.20
    「地獄変・偸盗」芥川龍之介著、新潮文庫、1968.11.15
    「奉教人の死」芥川龍之介著、新潮文庫、1968.11.15
    「戯作三昧・一塊の土」芥川龍之介著、新潮文庫、1968.11.15
    「侏儒の言葉・西方の人」芥川龍之介著、新潮文庫、1968.11.15
    (「BOOK」データベースより)amazon
    大正十年三月下旬から七月上旬まで、およそ四ヵ月に亘り、上海・南京・九江・漢口・長沙・洛陽・大同・天津等を遍歴。中華民国十年目の中国をつぶさに見た芥川龍之介が、政治、文化、経済、風俗ほか、当時の中国の世相を鮮やかに描写。芥川独得の諧謔と諦観で綴った大正十年の中国印象記。表題作をはじめ「長江游記」「北京日記抄」及び、絵葉書に象徴的に記した各訪問地の感想「雑信一束」の五篇を収録。

  • 大正11年前後?の紀行文のための旅行の話。游記は遊記とも書いて紀行文のこと?

    中国の地理に興味を持ってちょっと調べたりした。杭州も蘇州も揚州も大体上海近郊だった(ちょっと大雑把すぎでは)

    孔子廟にコウモリ(蝙蝠)がたくさんいるが、蝠は福に通じて縁起がいいから中国人は喜ぶという話の中で江戸期はコウモリも粋な代物だったとの話がかいてあってきょうみぶかかった。
    あと香炉峰が二つあるという話。李白の方と白楽天のほう(枕草子に出てくるほう?)

    香炉峰の話をしてるのは廬山を見にいった時の話ですが、そのあと見たくもないのに観光に引っ張っていかれるときに「名山、名画、名人、名文…あらゆる「名」のついたものは、自我を重んずる我々を伝統の奴隷をするものである。と愚痴っていて笑った

    不潔なこととか詩境を妨害されることに始終不満を漏らしてるけど体調を崩したりする以外はそこそこ楽しそうに旅しているなと思った。観光地化されている場所の俗悪なところは攻撃しがちだけどちゃんとしたところの料理なら褒めてばかりなのでそこはちょっと面白かった。京劇の役者にあった話とか京劇自体に私がくらいのもあるけど聞いたことなかったから面白かった

    赤塚図書館

  • 大正十年にジャーナリストとして中国に派遣された芥川の旅行記
    船酔いに悩まされた挙句
    やっと上陸したと思ったらいきなり腹こわして即入院というひどい出だしだが
    そこから先は実にお気楽なものである
    観光地の不潔さに閉口しただの
    めし食ってたら隣にちょっと美人が座っただの
    酔っぱらいのヤンキイにむかついただの
    どこそこの名所を見てがっかりしただの
    そんなことばっかり書いてる
    いちおう中国の知識人に面会したりもするが、基本的に上の空だ
    (ちなみに中国語はさっぱりできなかったらしい)
    日本の悪口を書いたラクガキを見かけたりはするものの
    著者本人の政治的主張はいっさいなしである
    そのかわり歴史や文学のうんちくがけっこう多い

    誰からも束縛されず、誰のことも束縛しない
    見たことまんま書き散らすのが芥川のジャアナリズムであった
    そんな彼にとって、文章のなかの自由すら失われていくのは
    大変な恐怖だったに違いあるまい

  • (欲しい!/文庫)

  • 芥川龍之介の支那旅行記。
    大正10年(1921年)に旅をしたということなので、今から約90年前。
    それなりの知識がないとちょっと楽しめない一冊かも。わたしには少し難しかった。

  • 芥川龍之介がこんなにお茶目な人だとは知らなかった。こりゃ、モテるわ。

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著者プロフィール

(1892-1927)東京生れ。東京帝大英文科卒。在学中から創作を始め、短編「鼻」が夏目漱石の激賞を受ける。

その後今昔物語などから材を取った王朝もの「羅生門」「芋粥」「藪の中」、中国の説話によった童話「杜子春」などを次々と発表、大正文壇の寵児となる。西欧の短編小説の手法・様式を完全に身に付け、東西の文献資料に材を仰ぎながら、自身の主題を見事に小説化した傑作を多数発表。1925(大正14)年頃より体調がすぐれず、「唯ぼんやりした不安」のなか、薬物自殺。「歯車」「或阿呆の一生」などの遺稿が遺された。

「2022年 『芥川龍之介童話集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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