鉄仮面 下 (講談社文芸文庫)

  • 講談社 (2002年6月10日発売)
3.43
  • (1)
  • (2)
  • (3)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 47
感想 : 2
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (616ページ) / ISBN・EAN: 9784061982970

作品紹介・あらすじ

面白さ抜群の歴史冒険小説!
バスチーユの牢獄に囚われた鉄仮面の運命は?

史実にもとづく伝説〈鉄仮面〉を題材にした作品のうちボアゴベ原作の本書は、黒岩涙香翻案の原典となった。数々の策謀と冒険の果てに、30年の歳月を経てもなお罠に堕ちた恋人モリスを捜すヴァンダと腹心の部下たち。バスチーユの牢獄に囚われた鉄仮面の運命は?仮面の下の人物は?いよいよ核心に迫る愛と陰謀渦巻く波瀾万丈の歴史冒険大ロマン、上下2巻完結。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ストーリー展開は、読み始める前に想像していたものとは大きく異なりました。「鉄仮面」という名前の持つイメージからか、「幾多の困難を乗り越え、最後には目的を達成するという勧善懲悪的な話」と思って読み始めましたが、実際にはドキュメンタリー的な部分を多く残す、フランス革命前夜の時代における、政治的権力闘争を記す時代小説でした。

    長編で、それなりに時間が必要になりますが、読み応え十分なものです。

    著者は長編である事を厭わってはいない割に、主人公(厳密には誰が主人公なのかりませんが)の蜂起を正当化する様な説明が足りない。また、その計画も非常に稚拙なものとして書かれています。投獄中の精神的成長なども一切触れられていません。敢えて彼に対するシンパシーを煽らない様に、ワザとその様に書かれてたのではないかとすら思ってしまいます。

    彼の解放を計画する忠実なる部下と、愛人ヴァンダの人生を賭けた生き様に対して、主人公は監獄の中で何をどの様に考えながら過ごしていたのだろうか。

全1件中 1 - 1件を表示

著者プロフィール

1936−2013。出版社で翻訳書等の編集をつとめるかたわら翻訳をはじめ、1975年より専業となる。おもにフランス文学を手がけ、モーリス・ルブラン、ボワロー&ナルスジャック、ジョルジュ・シムノン、フレデリック・ダール等のミステリーのほか、『エマニエル夫人』『O嬢の物語』等、幅広い訳書を多数残す。

「2022年 『夜のエレベーター』 で使われていた紹介文から引用しています。」

長島良三の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×