沈黙のまわり 谷川俊太郎エッセイ選 (講談社文芸文庫)

著者 :
  • 講談社
3.83
  • (7)
  • (1)
  • (10)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 50
感想 : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061983052

作品紹介・あらすじ

一九五二年、第一詩集『二十億光年の孤独』で戦後詩界に登場した谷川俊太郎。三好達治はその出現を「ああこの若者は/冬のさなかに永らく待たれたものとして/突忽とはるかな国からやつてきた」と推賞した。本書は若き日の著者の考え方の基礎を示す著書『世界へ!』『愛のパンセ』の中から二十一篇のエッセイを収録。巻末に大岡信との熱気溢れる対談を付す。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • イワユル「読書」の初心者、なのです。
    (文章を読むのは好きなんだけど、小説はほとんど読んだことがなくて、能動的に書店で本を購入したり公立図書館で借りて読んだ経験が昨年までほぼゼロだった、という意味で)
    そういう自分がイワユル「読書」を始めて、つい最近知ってびっくりしたことは、講談社文芸文庫の価格の高さでした。

    「文庫なのに、なんでこんなに高いの!!??」
    言ってみればすごいカルチャーショック。
    ちょっと調べたら、その道理はわかったんですが・・・。
    自分が気になって読みたい本が高くて簡単には買えない。
    まあ、図書館で借りればいいのだけど、やっぱり時間制限ナシで読みたいし・・・。

    そんな時、ブックオフにふと立ち寄ってDigしていたら
    この谷川俊太郎さんのエッセイ選をたまたま発見。
    1000円の本がほぼ半額になってる!!!
    それでも普通の文庫よりは高い!!
    けれど、なぜかものすごく惹かれてしまって衝動買い。

    谷川さんの詩は小学校の教科書に必ず載ってる。
    少なくとも僕の世代、住んでる所では載っていた。
    「朝のリレー」や「生きる」。
    20代のころ、落ち込んでいた時期に「うつむく青年」という詩集をたまたま読んで、ものすごく心揺さぶられた記憶がある。


    そんなわけで内容を全然知らずに買ってしまったのだけど、
    すごい本でした・・・。
    今、自分が知りたかったこと。
    最近考えてたことや気になっていること、好きなこと。
    20代の頃考えたり悩んだこと。
    それらにバッチリ合う内容。

    自己啓発本やら、そういう新書の類には飽き飽きだけど
    小説にしろ何にしろ、僕が読んで面白いと思うのは
    何らかの回答(解答ではなしに)が示されているものや
    目から鱗を落としてくれるもの
    自分の今の延長線上にある考え方
    そっと自分に寄り添ってくれるもの、なのです。
    そこに自分の感動があって。

    この本は、ある職業詩人が
    まず、なぜ詩を書くのかというところから始まります。
    そして自己を掘り下げた内容に進んで行く。

    西部劇の話。武満徹さんとのこと。
    大岡信さんとの「批評」についての対談。
    この批評についてのことなんかは、
    まさにブクログやSNSについても同じことが言えると思う。

    最近、詩について考えていました。
    それはポピュラーミュージックの詩、全般についてなんだけど、
    その歌詞とこの詩は全く一緒のことで。
    全てがつながっていました。



    「あぁ、すごく良い本だな」と思ってブクログでレビューを探すと
    これがほとんど無いわけですよ。

    結局、TSUTAYAで本屋大賞の本を買って読むか
    ヴィレッジヴァンガードに行くかの違いだけなのか?
    ネットでも現実でも一緒で、行き場が無い気分になってしまう。

  • 義務教育を受けいていた頃の国語の教科書とか、合唱曲とかでおなじみの谷川俊太郎だが、それ以外で彼の書くものを読んだことがなかった。なので、読んでみた。いいな、と思える部分というか、そうだよな、と思える部分と、そうでない部分とまちまちだった。「私にとって必要な逸脱」とか「歌うということ」、「昼と夜」あたりは前者にあたる。首を傾げながら読んだものもけっこうあった。

  • 感動と霊感は全く別物。
    感動しなければ詩は書けない。感動するとき、秩序が生まれ、同時にそれがリズムを呼び起こす。
    沈黙を語ることができるのは沈黙それ自身しかない。初めに沈黙があった。言葉はその後できた。今でもその順序は同じ。
    ベートーベンの音楽は人を励ます。内面からその音楽の激しさ、力強さがある。

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

谷川俊太郎 1931年、東京都生まれ。高校卒業後、詩人としてデビュー。『谷川俊太郎詩集』『定義』(ともに思潮社)、『散文』(晶文社)など著書多数。子どもの本の仕事も『あな』『いろ いきてる!』『わたし』『ことばあそびうた』『みみをすます』『おーい ぽぽんた』(以上、福音館書店)など多数ある。

谷川俊太郎の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×