死霊(3) (講談社文芸文庫)

著者 :
  • 講談社
3.55
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本棚登録 : 314
感想 : 25
  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061983281

作品紹介・あらすじ

黙狂の矢場徹吾が遂に口を開く。"決していってはならぬ最後の言葉"を語り始める第二の山場。そして翌日の昼、主要人物が一堂に会する津田安寿子の誕生祝いの席上、果して何が起こるのか。七章から最後の九章までを収録。精神の"無限大"をつきつめ、文学の窮極大飛翔をはかった傑作、埴谷雄高の『死霊』は幕を閉じる。だが、埴谷が生涯かけて追究した"存在の革命"は未来へ託された-。

感想・レビュー・書評

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  • 埴谷雄高 「 死霊 Ⅲ 」


    最終巻でも 著者の思想体系は掴めなかった。ドストエフスキー的な面白さを感じるのは 1章から5章まで。7章以降は苦痛だった。


    序章やエピグラフとの関係なく 完結した感じ。妄想を広げるだけ広げた実験小説かもしれない。


    埴谷雄高の思想を体系化した本があったら読んでみたい

  • 巨人の形而上小説。20年ぶりに再読。虚体のこと以外考えられなくなってしまった男たちとそれに振りまわされる女たち。ユーモラスな場面を挟み油断させておいて、突然激しく読者を叱責する。分裂の気質。
    4兄弟は、現実には生きていけないはずなのに動き回り、激しく沈黙を貫き、一転冗舌に虚について語り尽くす。その存在自体が虚無。思索することは面白いのだということを思い出させていただいた。
    前回よりも理解できたと思うが、もう一回読みたいものだ(そんな機会があるだろうか)

    ドストエフスキー、プルーストが苦手と言う方にはおすすめできません。

  • 昔読んだ本

  • カントの影響や露骨な反出生主義が楽しいけど、個人的にドストエフスキーが好きじゃないのでこれもあんまり好きじゃなかった。作品としては優れていると思うけど、ただ合わなかった、好みじゃなかった、というだけ。

  • 2003-04-00

  • 第3巻には第7章〜第9章を収録。
    結局、『死霊』は未完に終わったのだが、ラストシーンはこれはこれでアリ。尻切れトンボという印象は拭えないが、いずれにせよ主題自体がそう簡単に結論が出るものではないので、敢えてここでおしまいにするというのも方法のひとつだろう。

    1〜3巻纏めて。
    生と死、宗教、如何に生きるか、人間とは何か、思想とは……等々、普遍的なテーマを延々と議論している本書は、『1人の人間のインナースペースを小説という形で外部からのアクセス可能にしたテクスト』とも読める。というかそう読んだ方が個人的にはしっくりきた。

  • 1巻くらいの地に足のついてる感じが丁度良かったかなあ…。

  • 『ぼくらの頭脳の鍛え方』
    書斎の本棚から百冊(立花隆選)94
    日本文学
    個人的な思い入れもある一冊。

  • グッと堪えて堪えて読み進めたのに未完なんだよなぁ。
    いや、読む前から知ってたけど。
    でも、偶然のなせる業なんだろうけど、
    尻切れトンボというよりは、好感の持てる不思議な余韻が頭に残った。
    あと「チーナカ豆」という名詞が(笑)
    それにしても主人公が碌に動かないままだったねぇぇ。

  • 私は埴谷雄高の小説が大好き。なのでこの死霊は外せないコレクション。何度も読み直している。読む度に解釈が変わったりもする。未完のいうのがまた何とも言えず私を魅了する。

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