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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784061983342
感想・レビュー・書評
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頼子が高村泰雄との交際から結婚にすすむ時,兄からちょっと故障があった。兄の貞一は泰雄に二三回会って彼の人物を知っている。貞一の苦情というのは泰雄の人柄ではなく,泰雄の戸籍謄本を見てからのことだった。
その戸籍面には,母死亡,同胞のないのはいいとして,その父が失踪宣告を記されて名前が除籍されていた。
「これはどうしたのだ。頼子は高村君からこのことで何か聞いたかい?」
滅多にないことだから,貞一が気にかけたのであろう。頼子の家では父が亡くなってからは万事この兄が中心になっている。三十五歳,ある出版社勤め,すでに子供がいる。
(本文p.32 松本清張「火の記憶」)
※ひとこと※
殺人,自殺,失踪,誘拐,虐待など。犯罪そのものより,犯罪を犯す人間の姿とその心理が書かれています。重い。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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