杉田久女随筆集 (講談社文芸文庫)

  • 講談社 (2003年6月13日発売)
4.00
  • (0)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 13
感想 : 1
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784061983373

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 久女の代表作といえばやはり「花衣ぬぐやまつわる紐いろいろ」だろう。
    艶で柔らかい官能性がある。
    地元の文学館で彼女の俳句の書かれた短冊を見たとき、その美しい俳句から何とも言えない華やいだ女性らしさを感じた。

    しかしその一生は女性としても俳人としても、決して恵まれたものではなかった。「足袋つぐやノラにもなれず教師妻」の句からも連想されるような、家庭の不和に生涯苦しみ続け、師である虚子から破門され、俳人としての未来を絶たれる。

    一人の家庭人として収まることの出来なかった強い自我と、自我を開放することのできない不自由な環境のなかで、もがき、魂を削るように俳句を作り続けた。

    久女は本当に魂を燃やし尽くしてしまったのだろう。全てを芸術に捧げ、天才と謳われ、数々の俳句を残した。
    久女の句を詠むたびに、彼女の痛みを我が痛みのように感じ、また、その美しさに癒されるのだ。

全1件中 1 - 1件を表示

杉田久女の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×