妣たちの国 (講談社文芸文庫)

著者 :
  • 講談社
4.57
  • (5)
  • (1)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 25
感想 : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061983779

作品紹介・あらすじ

「苦海浄土」三部作を完結させた石牟礼道子の、詩と散文による《魂の文学》60年の軌跡!

不治疾のゆふやけ抱けば母たちの海ねむることなくしづけし天草に生まれ不知火海に抱かれて生い立つ。実直な生活を歌う病弱な詩人は、近代の業苦と言うべき水俣の悲劇に遭い、声を奪われた人たち、動物植物等あらゆる生類、山河にざわめく祖霊と交感、怒りと祈りと幻想に満ちた「独創的な巫女文学」(鶴見和子)を結晶させる。60年に亘る石牟礼道子の軌跡を、短歌・詩・随筆で辿る精選集。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • やはりこの度も、女史の世界に惹きこまれてしまいました。彼岸と此岸、夢と現のあいだをゆったりと揺蕩う様がなんとも不思議な気持ちにさせられます。ところで、見る夢すべてが天然色だと仰る女史には、水銀に毒された不知火海はどのような色で夢に現れたのでしょうか。そして、ときどき触れられる水俣のことや狂女であった祖母のはなしが切ないのです。だから、きっと私は『苦海浄土』を繰り返し読むのでしょう。

  • ほんの少し考えてみてもわたしどもは、無目的のように振る舞うものたちに、哀しみの部分を受け持たせ、捨てさって来たようにおもいます。


    感性の源のようなものが確かにくずれてきている。

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

熊本生まれで詩人、作家。『苦海浄土 わが水俣病』講談社、1969年など多数
「水俣を告発する会」などで活躍した。

「2022年 『いのちの物語 水俣 桑原史成写真集1960 ~ 2022』 で使われていた紹介文から引用しています。」

石牟礼道子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×