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Amazon.co.jp ・本 (355ページ) / ISBN・EAN: 9784061984646
みんなの感想まとめ
テーマは、著名な父を持つ子どもがその影響を受けつつも独自の視点で語るエッセイ集です。読みやすい文章とユーモアが散りばめられ、特に父・芥川龍之介の子どもとしての視点から描かれるエピソードは、彼の新たな一...
感想・レビュー・書評
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芥川龍之介は芥川龍之介だし、芥川也寸志も芥川也寸志だ。
だが、芥川比呂志だけは芥川(比呂志)さんと呼んでしまうのは、
内田裕也を裕也さんと呼んでしまう心性と同じなのかも知れない。
まあ、そんな事はどうでも良いのだけれど、この芥川さんの
エッセイ集、非常に愉しく読んだ。
芥川龍之介に3人の男の子が居て、長男が比呂志さんだと
いうのは、かなり早くから知っていたのだが、その人と
なりについて些少ながら知り得たのは、80年頃だったか、
この本の編者であり巻末で対談を行なっている丸谷才一の
文によってだ。
確か、元阪神タイガースの投手(その後、監督も務められた)
小山正明氏が打たれた時にマウンドで何とも言えず悔しそうな、
怒っているような表情をするが、それが芥川さんにそっくり
というような文だった(かなりうろ覚え)。
芥川さんは映画出演が多くないが、幾つか拝見して、
この文を思い出すと、少し苦笑してしまうから、芥川さんに
とっては迷惑な話だったのかも知れない。巻末の対談で
丸谷が、
「~僕がどこかで書いた文章のことでチクチク皮肉を言われた記憶がある。
ほめたにもかかわらず。」
と言ってるのは、これじゃああるまいかw。
話が逸れたが、巻末の対談でも言及されている通り、
ジョン・ギールグッドとの邂逅の下りは本当に面白くて、
「エレファントマン」だとか数多くの映画に出演
していて
記憶にあるサー・ギールグッドの顔が思い浮かぶ。
特に難しい表現や述語を使わずにこういった文章を
書く事が出来るのは、素晴らしいと思う。
これは父親の血のなせる技というよりも、矢張り、
観察眼なのではないか。
それは、「戯曲を読む」という末尾に収録された作品を
読んで、そう思った。
「戯曲を読む」という題名が付けられているが、これは
あらゆる作品への対峙の仕方と捕らえても良いものだと
思うし、対人関係に重ねてみても面白いかも知れない。
そういった、深い味わいのある内容が案外、さらっと書かれている。詳細をみるコメント0件をすべて表示
芥川比呂志の作品
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