雲の階段

著者 : 渡辺淳一
  • 講談社 (1982年11月発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (385ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062000543

雲の階段の感想・レビュー・書評

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  •  東京から200km以上離れた孤島では医者は村木所長1人しかおらず、事務員の相川三郎が日々診療を手伝っていた。その器用さと頭の良さに気を良くし、村木は三郎にどんどん技術を教えていくが、無資格にも関わらず医療行為を続ける三郎を他の人間は良く思っていなかった。唯一、恋人のような関係であった鈴木明子だけは励ましてくれていた。観光シーズンになり島を訪れる人が増えてきた頃、女子大生・田坂亜希子が運び込まれてくる。生憎所長は親友の葬儀で島を離れており、三郎が診ざるをえない。症状からすると子宮外妊娠のようだが、もちろん手術はおろか実例を見たのも初めてであった。絶対にできないという三郎に対し、村木は電話で「お前がやらなければ彼女は死ぬ」とハッパをかけ、三郎はしかたなくメスを握るのだった。

     ドラマをチラ見して気になったので、原作を読んでみたのだが・・・まぁ、実際にはこんなにバレないなんてありえないよね(苦笑)。しかも全く医大にも行ったことのない人間が、所長の手技を横から見ていたくらいで、いつのまにかそこらへんの外科医よりも手術をうまくこなすって。そしてドラマではもっとすったもんだあったように思ったけど、原作では結局、疑われはするものの、無資格であることは発覚せず、そして亜希子との結婚を隠していたにも関わらず、明子もわりとあっさり身をひいて、全てがばれる前に海外に高飛びして終わり。正直「えーーっ!」という感じだった。三郎のすべてを人のせいにする考え方にも終始いらいらしたし、そんなに魅力のある人物にも思えず。ぐいぐい読み進んだものの、結末には不満が残る。

  • 1970年代後半に執筆された、無医村の問題を扱った作品なのに、今もどこかに潜んでいるのではないか?と思える内容でした。
    主人公の青年が、無免許医師であることを隠しながら、患者さんを診て手術したり、愛する人に本当の事を言えず、毎日、生きた心地がしない様子が伝わってきて、面白く読めました。
    この小説を原作とした韓国ドラマと比較しながら読むのも面白いと思います。

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