現代音楽は怖くない

  • 講談社 (1985年11月1日発売)
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  • 本 ・本
  • / ISBN・EAN: 9784062019507

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  • パラパラと拾い読み。ラベルへのジャズの影響、左手のためのピアノ協奏曲やヴァイオリン・ソナタの第2楽章あたり聴きたくなる。貧困喧騒野卑麻薬人種差別セックス暴力などなど貧民街に巣くうあらゆる要素が純愛と交錯してドラマを形成しているこの黒人街オペラとして絶賛しているガーシュウィンの「ポーギーとベス」も。バーバー「第二交響曲」より「ナイト・フライト」も。p.320からのウェーベルンの作品分類は圧巻。◆無調は表現主義と深い関わりをもって生まれた語法だが、調性の支えを失った音楽が、これに代わる支えを詩に求めたとは考えられないだろうかp.330

  • 怖くない?

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著者プロフィール

東京音楽学校(現東京藝術大学)作曲科卒業。黛敏郎、入野義朗、柴田南雄らと20世紀音楽研究所を組織し、1953年エリザベート王妃国際音楽コンクール作曲部門に第7位、日本人として初の入賞。1957年から65年にかけて軽井沢、東京、大阪等で移動現代音楽祭を開催、十二音音楽、電子音楽等をいち早く取り入れ、60年代から尺八を中心に各種邦楽器の曲やオーケストラと邦楽器を組み合わせた独自のジャンルを開拓、国際的評価を得た。80年代には積極的に音楽評論活動を行い、日本アルバン・ベルク協会を設立、初代会長を務めた。90年代には埼玉県芸術文化振興財団理事長兼芸術監督としてホール企画を推進、2005年からは鎌倉に転じて長年のテーマであるベートーヴェン・ピアノ・ソナタ全曲の分析的研究を行い、音楽之友社からの《ベートーヴェン・ピアノ・ソナタ研究》(全3巻、2010年完成)に結実させた。その後はその手法で、かつてISCM国際現代音楽祭に入選し、レジデンツ・コンポーザーとしてバーデン・バーテンのブラームス・ハウスに滞在したゆかりのブラームスのオーケストラ作品の研究に集中、書き上げた後、逝去された。


「2013年 『ブラームスの協奏曲と交響曲』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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