花を飾ってくださるのなら 奈々十五歳の遺書

  • 講談社 (1986年3月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784062023252

作品紹介・あらすじ

奈々さんの残した生活記録は中学校1年生から3年生までの雑感文だが、「奈々さんの文章には、ふっと読み飛ばしそうなフレーズの中に、びっくりするほどの深みをついた文章がひそんでいる」(編者)。本書は、この一人の少女の死を賭けた批判と悲劇が今日のあらゆる学校に共通するものであるという認識のもとに、特にご両親のご厚意を得て整理したものである。

みんなの感想まとめ

学校教育への疑問と葛藤を描いたこの作品は、一人の少女の生活記録を通じて、現代の学生が抱える悩みを深く掘り下げています。彼女の文章には、教師への不信感や教育制度に対する強い批判が込められ、読者はその鋭い...

感想・レビュー・書評

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  • 「教師なんて信用できません!あの人達が教えてくれるのはテストの点のとりかたや、本音と建前の使い分けくらいです。そのあまりにも大きい生徒への影響力を考えずに行動することもよくあります。 持っているものは人をはかるための巨大なものさし。せしてそれはどんなに古くなっても人に何を言われようと決して変えません。 生徒が私のようなアホばかりなので自分が偉いと思い込んでしまっているのです。そのような人々に評価され、それが一生にもかかわるなんてとても悲しい。私は学校教育に不満です。授業もまともに受けられない者が何を言うんだ、と言われるかも知れませんが。みんなは慣れすぎてしまっています。私は気が狂いそうです。脳をダイナマイトでぶっ飛ばしてしまいたいのです。残り少ない思考力で私にできる最も効果的な抗議の方法を考えています。期待していてください。 」

    この抗議文を書いて二日後、中学3年生の彼女は自殺した。
    これだけでも感受性と本質を見抜く文章が伺える。
    1986年に書かれた本書は、きっと今の中学生が読んでも共感することがたくさんあるだろう。それほど学校が変わってないということなのか…。
    中学生の悩みを理解し、教師としての在り方を考えさせられる本である。
    タイトルの「花を飾ってくださるのなら」は彼女の遺書の最後の文章。

    「もし、花を飾ってくださるのなら、あの席はだめです。クラス全員を暖めなければならないストーブの熱で、しおれてしまうかもしれません。それでは、みなさん、さようなら。」

    (まっちー)

  • 編集者の文章や読者からの手紙などは余計なものに感じてしまう。遺書と抗議文と生活記録(全て)だけを読みたかった。

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