大前研一の新・国富論

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 121
感想 : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062030403

作品紹介・あらすじ

日本は世界一富める国になった。しかし、世界から袋だたきにあい、個人は少しも豊かではない。戦後40年のすべての矛盾をイッキに打破し、国際社会の一員として真に豊かな国家を実現する衝撃のプロポーザル。

感想・レビュー・書評

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  • "この本は1986年に出された古い本です。ブックオフの100円コーナーから(笑)
    なぜ今のタイミングでこの本を読むのか?
    バブル当時の日本の状況を再度知りたかったからなのです。
    為替は当時まだ1ドル250円台。
    これで当時は円高だと騒いでいたのです。。
    そしてまだ日本の企業のグローバル展開がされる前の時代、
    為替変動は今よりも切実な問題だったのです。。
    その後 どのように企業が展開をしていったのか?
    為替がどうなったのか?
    様々考えつつ、本を読むと かなり勉強になりました。
    今後のアセアン諸国の未来を探る上でも
    大切かもしれませんね。 "

  • 最近、何かと話題の大前研一。個人的には、ものごとをハッキリ書くこの人の論調は好きなので、原点とも言える本書を読んでみた。

    若干内容が古いので、初めて大前研一を読む人にはおすすめできないが、なんだかんだ言って、現代でも通用しそうな意見が散りばめられていて、当時から先進的なことを考えていた人なんだなというのは良く分かった。

  • おそらく、大前研一さんが一番エネルギッシュに輝く未来に向けて仕事されていた頃に書かれたのであろう一冊。書かれたのが20年前であるのにもかかわらず、2010年の今と合い通じるところが多すぎるのは、日本の抱えている根本的な問題が解決に至っていない(もしかしたら解決は不可能…)ということや、歴史は繰り返す、ということを見事に指摘しているのかなぁと感じました。
    当然ながら目新しい分析だったり事実はないんですが、大前さんが未だにブレてないということや、数ある選挙に負ける前なので理想に燃えていたんだろうなぁということがよくわかるわけで。
    個人的には最近のちょっとゆるい感じになった大前さんのほうが好きだったりしますが(笑)

  • 一世を風靡した大前研一の労作。
    よく読むと、当たり前のことを、当たり前のように書いている。
    ビジネス書としては一流である。
    アメリカがフランスからルイジアナ州を購入したこと。
    アメリカがアラスカをロシアから購入したことを記述している。
    日本も、北方領土を、わずかでいいのでお金を払ってあげてはどうかということが想像できるようになる。
    一流のビジネス書の書き手であることがわかる。
    それでは、祭り上げて、言うなりになるのがいいのであろうか。

    実は、本書は、自分で購入したのではなく、学生から取り上げたものです。
    学生には、就職前に、ビジネス書を3冊読むことを推奨している。
    面接の際に、企業の方の話にあわせるのに、実体験でバイトをするのもよいし、
    その分野のバイトができなければ、その分野のビジネス書を読んでおくことを進めている。
    ただし、卒業するときに、そのビジネス書は捨てることを薦めている。
    本に書いてあるものは、現実世界にいない学生の間は勉強になるが、
    実世界では本が邪魔になることも多い。
    特定の人の説に拘泥することなく、自分の頭で考えて欲しいからだ。

    本書は、学生には勧めている。
    卒業とともに捨てることを含めて。

  • 日本におけるさまざまな矛盾を突き、具体的な解決策を提示している。
    遊ぶ奴ほどよくデキルで個人の豊かさに焦点を当てていたが、この本では最大多数の最大幸福というベンサムの理論を実現しようと社会のゆがみを是正しようとしている。

    読みごたえはたっぷりあり、かなり賛同させられる部分は多い。
    硬直化してしまった政治構造(日本人の内向き閉鎖的性格に起因する部分もあるが)がなければ、これだけ素晴らしい解決策を提示した本があれば、役人も少しは考えるのではないのだろうか?

    85年に書かれているのにもかかわらず、24年(俺の年齢)経った今でも基本的に課題は変わっていないと思う。

    世界で圧倒的な経済力を示す個人の集団としての日本だが、個人としては全くもって精神的豊かではない。

    収入は高いのに、基本的な生活費(物価・地価)が高く、しかも老後の保障である年金も受け取れない。平日朝から晩まで働き、上司に媚を売って家庭をおろそかにし、気づいたら家庭内で居場所もなく、家庭崩壊。

    つまらん人生だなー(゜Д゜)

    外に目を向ける重要性をこのころから説いているのはさすがだと思った。

    ある疑問にチャレンジするときの視野がとても広く、かつ論理的で事実に基づく議論をするので納得させられる。特に自民党の議席をどう増やすか、という途中の章ではコンサルタントの問題解決プロセスやプレゼンの方法がそのまんま載っていて目から鱗だった。

    教育問題にも触れており、僕が常日頃から感じている、日本の教育は平均値の高い凡人しか生み出さないという問題についても触れている。つまり、自分から問いを発することはまずなくて与えられたタスクをいかに効率よく暗記してこなすかに特化。

    既得権益をかばいすぎる国民性、平等主義を好む国民性。

    一番おもしろかったのが、民主主義は絶対的な主義ではなく、日本ではもはや衆愚政治になり果てているという議論である。民主主義のもとでは少数の権益は多数の利益によって打ち消されるはずなのに、なぜか守られる。

    能力があって収入が高いのに8千万を超えるあたりからMAXで税金88%

    なんという恐ろしいことか…

    一億将来稼いだら、8800万円、税金として意味のない既得権益や、愚民に回されるなんて思うと気が狂いそうだ。せめて貧困国やNPOに寄付させて欲しい。

    最初は扱っている事例が古くてなんだかなーって思ったが読み進めると本当に引かれるのでぜひ一読をオススメします。☆10個くらい


    極めつけ
    →日本人は問題を提起する能力がない。質問力がない。


    99人の効率いいロボットを生みだしても1人の天才を生みだす教育が欠如しているんだよなぁ。つーか組織、縦割過ぎて閉塞かんありすぎ。

  • 奇抜な発想で日本経済の改革を考える本

  • 日本人は、「えっ、なぜ?」という質問をしない。かかえている問題に対して、創造的解決を準備しようとしない。全部かかえこんで、「困った、困った」といっているのではしようがない。困りながら、苦渋に満ちた生活を甘受してしまう。不便をガマンすることを美徳とする、ときの為政者にとってつごうのいい姿勢を植えつけられたまま二千年の歴史が過ぎた。その姿勢をそのまま現代まで伝承しているところに基本的な問題がある。(P.44)

  • 1985年の段階で、これだけの洞察・構想力を持った人間がいたことにおったまげ。ニヤニヤしながらビジネス書読んでる俺きもーい。

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著者プロフィール

1943年、福岡県生まれ。早稲田大学理工学部卒業後、東京工業大学大学院原子核工学科で修士号を、マサチューセッツ工科大学大学院原子力工学科で博士号を取得。(株)日立製作所原子力開発部技師を経て、1972年、マッキンゼー・アンド・カンパニー・インク入社。 以来ディレクター、日本支社長、アジア太平洋地区会長を務める。現在はビジネス・ブレークスルー大学学長を務めるとともに、世界の大企業やアジア・太平洋における国家レベルのアドバイザーとして活躍のかたわら、グローバルな視点と大胆な発想で、活発な提言を行っている。

「2018年 『勝ち組企業の「ビジネスモデル」大全 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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