ノルウェイの森(上)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062035156

感想・レビュー・書評

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  • 仕事が忙しい時期というのもあったけど、読み進められなかった…いったん保留で。

  • 【でも彼女は二十歳になった。
    そして秋には僕も二十歳になるのだ。
    死者だけがいつでも17歳だった。】

    美しい女性、直子。
    彼女に恋をするワタナベ。
    そして直子の恋人であり、
    ワタナベの親友であるキズキは、3年前に自殺した。

    純粋で情熱的な恋と
    叶わない恋に耐えられない現実の身体。

    舞台は、家、街、大学と、どんどんと移っていくのに、
    たとえ笑顔がここにあっても、
    そこにはいつでも深くて暗い森がある。

    圧倒的に美しい文章と、表現力。
    そしてその文章を読んでいるときに、
    まるでBGMでも流れてるみたいに、
    真実の問いかけが見え隠れする。

  • 小学校の時に挫折してそれっきりだった本


    喪失感
    せつなさ
    やりきれない思い
    それを一度に感じさせてくれる話です


    面白くなるのはこれから、という感じ

  • 映画

  • 以前にも書いたように、
    ノルウェイの森はぼくにとって
    11月〜12月にかけて読む小説です。

    ほとんどそれ以外の季節には
    見向きもされないのですが、
    なぜか11月頃になって冬の
    訪れを肌でひしひし感じはじめる頃に
    いつも読みたくなるのです。

    ノルウェイの森

    でも今年は発表年順に村上春樹を読む。

    と決めてしまったので、しぶしぶながら
    3月に読んでいます。

    ノルウェイの森

    3月に読んでみてどうだったか?

    そんなの3月に読んだって大変
    良かったです。陰鬱な予想は
    見事に良いかたちで裏切られ
    3月に読んでも星5つです。

    やっぱり良い本はいつ読んでも
    良い本です。

    ちなみにこれで通しで読むのは
    5回目ですけど、ほんと出会えて
    良かった一冊です。

    そして5回目の下巻へ…


    読むのにかかった時間:3時間

    こんな方にオススメ:冬がすきなひと

  • 持ち寄った孤独は、決して傷を癒さない。
    「死」は生きる者の中に影を潜め、その人を食らう。

  • この本も初めて読んだのは中学生の頃。刺激的だと感じてしまって少し怖じ気づきながら読んだ記憶だったんだけれども、改めて読んでみたらそんなこと全然なかった。というのはまあどうでもいい話で、わたしにとって重要なのは、この本の登場人物が大学生であること、そしてこの本が村上春樹曰く『極めて個人的な』小説であることの2点。全てが実際の出来事と思うほどわたしは村上春樹が抱く物語への思いを軽視してはいないけれども、うっすらとベースになっているものはあるはずであって、わたしはその中に村上春樹とまたその周辺の人々がわたしと同じくらいの年齢のときに何を考え何を感じながら生きていたのかということを読み取りたくて必死になった。けれども結局そんなことは無意味なのかもしれない。
    再び読んでみた感想として、著者が100%の恋愛小説と言い切っているけれどもそれでもなおわたしには恋愛小説とは到底思えない。この本が抱える要素を最も的確に表現するのに最適であったのが恋愛だった、んだと思ってしまった。でももしかしたら村上春樹はそんな次元で小説を書くひとではないのかもしれない。そう考えてしまうのは、わたしの小説を読みそれについて考える力が圧倒的に低い、ということの裏付けかもしれない。
    とか色々考えてしまうけれども、普通に物語として極めて面白いので、さっさと下巻読みます。

  • 確か、以前に読んだことがあるはずだけど…な感じで読み進めているうちに、上巻が終わる頃にはそれが確信に。
    ここまでは、まだまだこの後の展開に期待、って感じ。

  •  20年前に既読のはずなのに今改めて読み返すと、話の筋も何もかも忘れてしまっていて、まったくの新刊を読んでいるよう。
     一気読みした。特に下巻は週末の午前中の数時間でに一気に読み終えた。

     20年前に読んだ時には、作品設定年代の'60年から'70年のすこしあとの時代を学生として過ごしたにもかかわらず、ワタナベその他の人物の人物設定や生活 と 自分が過ごし感じてきた心象風景 との間のあまりのギャップに、ただただ拒絶感が先行した。

     そして、幾らかでも喪失と別れを味わってきたであろう今このときに読む「ノルウェイの森」は、性的描写が薄っぺらな恋愛小説ではなく 生、死、喪失、そして性のものがたりでした。


    「死は生の対極にあるのではなく、我々の生のうちに潜んでいるのだ」
    たしかにそれは真実であった。我々は生きることによって同時に死を育んでいるのだ。しかしそれは我々が学ばなければならない真理の一部でしかなかった。直子の死が僕に教えたのはこういうことだった。どのような真理をもってしても愛するものを亡くした哀しみを癒すことはできないのだ。どのような真理も、どのような誠実さも、どのような強さも、どのような優しさも、その哀しみを癒すことはできないのだ。我々はその哀しみを哀しみ抜いて、そこから何かを学びとることしかできなし、その学びとった何かも、次にやってくる予期せぬ哀しみに対しては何の役にも立たないのだ。

  • 村上 春樹さんのベストセラーで、ゆっくりよんでみたかった。
    読者の方には、二分化されるだろうなと感じました。

    それにしても、切ないお話でした。
    録画済みの映像が何だか楽しみです。

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著者プロフィール

1949年京都府生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。79年『風の歌を聴け』で「群像新人文学賞」を受賞し、デビュー。82年『羊をめぐる冒険』で、「野間文芸新人賞」受賞する。87年に刊行した『ノルウェイの森』が、累計1000万部超えのベストセラーとなる。海外でも高く評価され、06年「フランツ・カフカ賞」、09年「エルサレム賞」、11年「カタルーニャ国際賞」等を受賞する。その他長編作に、『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』『街とその不確かな壁』、短編小説集に、『神の子どもたちはみな踊る』『東京奇譚集』『一人称単数』、訳書に、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』『フラニーとズーイ』『ティファニーで朝食を』『バット・ビューティフル』等がある。

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